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感想・備忘録・夏休みの自由研究

10月の履修作品

2022/10の履修作品メモ。

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 天雲ノ抄』夏

差し当たって土方さんがメインの夏だけプレイ。新八の不満爆発な話。土方さんに口を塞いでもらえたので良かった(?)。FDなのでそれよりまず本編をやらなきゃと思って(当たり前だ)、後回しにすることに。「オトメイトロイヤルスイートBOX」なるセットを買ったので、ドラマCDやら手紙やら入っており供給過多で頭がおかしくなった気がする。

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』山南敬助ルート

他ルートより「羅刹は死者である」という話が強調されている気がする。近藤さんのもと、土方さんが表で新選組を仕切っているのだとしたら、山南さんは裏で新選組を仕切っている。自分一人で抱え込んでしまうところが土方さんに似ている。腕が使えなくなって、つまり刀が振るえなくなってからはただただ「死んでいないだけ」というような在り様になってしまう。そこから羅刹(死人)と化す判断を下すのはむべなるかなという感じ。羅刹となってもならなくても、生ける屍。山南さんにとっては同じことだった。誰からも必要とされないこと、そして誰をも必要としないこと――「孤独」は「死」である。このルートは、山南さんを必要とし、そして彼にこちらを必要とさせることで、「孤独(=死)」から救うルートだった。
すこしもやもやしたのは、事情があるとはいえ新政府軍の鬼と内通していた山南さんについて「死人だから法度が無効」みたいな説明で済ませたこと。もっと言いようがあったような気がする。これなら説明なしの方がまだ納得できる。

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』沖田総司ルート

「儚い」という言葉が最も似合う男、沖田総司。あまりにも近藤さんに一途。自己犠牲も厭わない(総司がこんなだから、土方さんも心労が増すんですよ)。総司にとって近藤さんは「絶対に暗闇に落ちちゃいけない人」。このルートでは千鶴もそういう存在になっていく。
ラスボスは薫。薫を倒した後の千鶴の「結局、最後まで分かり合えなかった。本当は、分かり合いたかったのに……」という独白が結構好き。
総司の好きなセリフを貼っておく。

ちなみに千鶴も羅刹化してしまうのだけれど、華5章での相互吸血が最高にエッチなので良い。

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』斎藤一ルート

変わらない事――「誠(まこと)」を信じる男、斎藤一諸行無常、この世にあって変わらないものなんてない。だけどそれでも「変わらないものはあるのだ」と信じる。変わらないものを信じているので、《変若水を飲もうと飲むまいと、羅刹になろうとなるまいと、俺が為すことは同じ》なのである。相手がどう思っているかは分からないし、誰に疎まれるかも分からない。それでも相手を信じ、ただ微衷を尽くすのみ。そんな信念も、度重なる出来事に揺らいでしまう。それは「時代という強制力によって自分の誠(変わらないもの)が変わり、無に帰してしまうのではないか」という不安であった。《自分の決めたことだから……、自分にとって正しいと思ったから、誰に何を言われても貫き通したんでしょう》という千鶴の言葉でその不安は救われた。
また、斎藤さんがくれた「散った桜の花びら」を千鶴はずっと持っていた。桜はふつう「儚い物/移ろう物/変わる物」の象徴として機能するが、ここでは「変わらない物」の象徴として機能する。好きすぎる。
ちなみに終章において、斎藤さんは下の名前で呼ばないと振り向いてくれないのだけれど、そのくせこっちの名前は呼んでくれないまま物語が終わってしまう。名前呼んでよ! 楽しみにしてたのに!

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』山崎丞ルート

意外と熱い男で、そして意外とかなり可愛い人だった。頬を赤らめて視線を逸らしながら団子屋に誘うの可愛くない? ずるい(?)。新選組監察方として裏の仕事をこなしてきた山崎さんにとって、羅刹になること(陰で生きていくこと)は今までとそう変わらないという所感であったが、それは甘い見積もりだった。人でなくなるというのは、自分の意志で行動を決められなくなることを意味していた。それで千鶴にすら刃を向けてしまう(私は興奮したが……)。最終的には医術を生業とするようになる。「殺すのは一瞬、生かすのは一生」、良い言葉。

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』相馬主計ルート

最後の新選組局長。まさに「真改」の名にふさわしい。ふさわしいからこそ、最もハードなルート。隊士たちが軒並み、意思を託して犠牲になっていく。本当にしんどい。華4章では蝦夷地に行くのだが、そこで土方さんがキューピッド・ムーブしてくるわ伊庭くんが未練たらたらムーブしてくるわで情緒が狂う。温度差で風邪を引く。からの土方さんが意志と隊旗を託して目の前で亡くなってしまう。土方さん推しである私にとって最もハードなルートだったかもしれない……。
相馬くんの旅は、道標を探す旅。相馬くんはそれを北辰の星(北極星)に喩える。巡る星々のなか、その中心におり、不動の存在。相馬くんにとってのそれは、武士であり、新選組だった。世間では「武士」とは見なされないものの、相馬くんは「武士であろうとする新選組」を本物の武士と見込む。本物であろうとすることが、本物であることの条件である
また、ラスボス三木三郎とは「戦わずに」終わる点が印象的だった。

 

漫画『サタノファニ』

女子高生に殺人鬼の人格を刷り込んで暗殺者を造り出すバトル漫画。共感性の高い女性ばかりが適合するらしい(そうはならんやろ)。暴力・殺人・セックスといった感じでR18要素てんこもり。こういうの好き。

 

ゲーム『WILL:素晴らしき世界』

文面の順序を操作することで因果に介入して現実を改変し、人間を助けるゲーム。運命操作のゲームなのに、運命の残酷さを感じる。ゲーム全体に通底する悲しげでビターな雰囲気が何とも言えないプレイ感覚を生んでいる。
このゲームには「手紙の世界」「作中現実(主人公のいる現実)」「プレイヤーの世界(現実)」というレイヤーがあり、手紙に綴られた物語を改変して救済するのは主人公たちで、(ゲームをプレイすることで)主人公たちを救済するのはプレイヤー、という図式がある。これはそのまま、私たち(現実)と神(運命)に置き換えることができる。「運命が決まっているのだとしても、そう行動したことには当人にとって意味がある」という作中のメッセージは、そのまま私たちの現実に適用可能である。
ほか、BGMが展開や状況に応じて自然と切り替わるのがとても良い。また、原語が中国語だからか、文面を置き換えた結果一人称がおかしなことになってしまうのは、しょうがないとはいえ気になった。中国語は一人称単数が1種類しかないようだが、日本語は豊富であるせいだろう。

 

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』1話~5話

とりあえず、1話がウテナすぎる。オマージュ、パロディだろうと思うくらい似ていた。タイトルに「魔女」という文言があることといい、怪しい。今後の展開が気になる。

 

ゲーム『バレットフィリア達の闇市場 ~ 100th Black Market.』

東方Project18.5弾の作品。『東方虹龍洞』のアビリティカードシステムがメインの作品。ふつうに難しい。いま守矢神社を攻略するのに手こずっている。でもどう考えても楽しいシステムなので、ちまちまやっていく。

 

ドラマ『イカゲーム』

1年くらい前にめちゃくちゃ流行っていた韓国ドラマ。デスゲームものなので、なんとなく展開が察せるのだけれど、分かっててもドキドキハラハラする。面白かった。「社会の不平等に晒されてきた人々に、平等で公平なゲームでチャンスを与える」と運営が宣うけれど、ふつうに不平等で不公平だと思った(まあ、宣うだけならタダだしな)。2期があるらしい。刑事くん(ファン・ジュノ)出てきてほし~。

 

映画『不能犯

マインドコントロールによって人間を死に至らせる能力者のお話。松坂桃李主演。原作が漫画だからか、ちょっとくどさを感じた。似た展開のエピソードを1本の映画の中でやられると少し食傷気味になってしまう。でもまあ面白かった。
刺されてちゃんとダメージ負ってるのが良い。無敵だったら人間である意味がないからね。終盤の異常者バトルが胸熱だった。異常者には異常者ぶつけんだよ!!!

 

アニメ『SPY×FAMILY』13話~16話

ヨルさんの暗殺業の話が全然ないのでさびしいな、と思っている。

 

アニメ『チェンソーマン』1話~4話

原作は既読。毎週楽しみ。はやく天使の悪魔でてきてほしい(1期では出てきません)。やや岸部隊長推しでもあるので、彼の登場も楽しみ。

 

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』1話~3話

きらら系。演出が非常にいい。キャラの動きや声の表現が細かくて、見ていて楽しい。