Wakaksitesis

感想・備忘録・夏休みの自由研究

4月の履修作品

2024/04の履修作品メモ。

 

アニメ『転生したら剣でした』

https://tenken-anime.com/

三木さん目当てで見た。途中ちょい役で鳥海さんも出てきてびっくりした。
お話はふつうの冒険活劇。なろうでよくありそうなやつ。途中、「主人公たちの軽率な行動によってひとりの人間の人生を破滅させてしまい、罪悪感に苛まれる」みたいな展開になるかと思ったが、普通に勧善懲悪に落ち着いてしまったので残念だった。

 

ゲーム『Fate/Grand Order』「奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド」

©TYPE-MOON / FGO PROJECT
ネタバレ(クリックで展開)
  • 露悪的な選択肢が目立った(「……」や「(無視する)」など)けど、「復讐」という鬱屈として陰惨な感情に端を発する行為を描くには必要な演出だったのかもしれない。
  • 廃棄孔(イド)の形状、井戸すぎる。井戸の底には死体(抑圧された本能(ido))があるんだよな。
  • 推しのサリエリが活躍してて嬉しかった。「ここにはアマデウスはいない」重すぎる。一方、アマデウス擬きの天塚先輩は、オルレアンでマシュに重大な示唆を与えたのと同様に、ぐだに自分の戦いの目的を思い出させてくれる重要な役割を果たした。星の開拓者~。
  • 復讐者には復讐の先の未来などない。恨みを忘れない、過去に留まり続ける存在。ぐだの戦いは過去への手向けではなく未来を取り戻すためのものだから、復讐者の出る幕はない。復讐者たちとは決別するという話になる。
    なんにせよ、もうメイン寄りのストーリーだとアヴェンジャーが出てこないということなので、悲しいがすぎる。悲しい。悲しいよ。アヴェンジャー、在り様が大好きなので……。

 

映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』

www.conan-movie.jp

劇場版コナン第27作目。
函館、五稜郭土方歳三がテーマと聞いたので、観に行くしか選択肢がなかった。
最近函館に行ったので、「あ、これあの場所だ~」とか分かって楽しかった。
久しぶりにコナンを見たので、声優さんの老い(?)を敏感に聞き取ってしまい(特に園子)、見てて少し辛かった。
流石にお話の構成が上手かった。伏線の回収の仕方が上手い。
ただ、序盤少し気になったのが、平次がキッドの素顔を見て「工藤(新一)にそっくりや」とか思ってコナンを問い詰めるシーンがあるんだけど、平次はキッドが変装の達人だと知っているのだから、「工藤に変装しとったで」くらいに思うんじゃないのかなあって思った。

ネタバレ(クリックで展開) 土方さんの出番は少なかったけど(そりゃそう)、沖田総司(おきたそうし CV遊佐浩二)が出てきたり、CV津田健次郎の坊主が突然生えてきて共闘してくれたり(コナンには登場済みの、『YAIBA』のセルフパロディキャラらしい)で、楽しかった。最後、キッドだけじゃなくてキッドパパだったんだ~ってなったし、これは後から知ったんだけど、そもそもキッドが新一(コナン)と血縁関係にある設定が初公開されたそうで、そうなんだ~ってなった。

 

映画『名探偵コナン 14番目の標的

劇場版コナン2作目。愛する者を傷つけることで結果的に愛する者を救うという覚悟の話。英理に対する小五郎、蘭に対するコナン(新一)。

 

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』

劇場版コナン第3作目。途中で気付いたけど、見たことあった。
怪盗キッドがメインの話。受けた恩はちゃんと返すキッドすき。

 

映画『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』

劇場版コナン第4作目。
有名な「Need Not To Know...」のやつ。フィジカル最強の蘭を記憶喪失でデバフするのすき。あと、小五郎が警察から事件のことを教えてもらえなくて怒っているくだりがあるのだけど、部外者なんだから当たり前で草。

 

アニメ『灰羽連盟

https://www.nbcuni.co.jp/rondorobe/anime/haibane/

「罪を知る者は、罪人ではない。汝は罪人なりや?」

あまり派手ではないけれど細やかで繊細な画面で織りなされる、「灰羽」と呼ばれる人間ではない生き物の日常を綴った作品。
舞台となる街は四方を壁で囲まれており、越えてはならない。壁を越えていけるのは鳥(からす)だけである。
世界観の説明は極度に抑えられており、それにより見る者に解釈の余地を与えている。
見る人が勝手に意味を見出すことによって、それがその人自身の鏡となるような、そんなアニメ。刺さる人にはとてつもなく刺さり、刺さらない人には刺さらないと思う。
自らの罪を知ると罪は許され、自らの罪を知らない者は罪から逃れられないんだよなあ。

 

映画『秒速5センチメートル

https://www.cwfilms.jp/5cm/

君の名は。』以前の新海誠。「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の短編からなる連作。
こちらの息遣いをコントロールするかのような画面の切り替えが良い。
画面で絵として表現しているのに、言葉でも表現するから、詩的だな、と思う。
一瞬の躊躇い、ひとつひとつの選択によって人生は構成されていて、少しずつだが着実に、一緒にいた人々を別々の道へといざなっていく。何かを追い求めていたはずなのに、季節が巡るたびに想いは摩耗していき、それが何だったのかわからなくなって、微かな残り香を追い縋るようになる。良い作品。

 

漫画『無能なナナ』12巻

私は完結した作品に対してはいろいろ考えるのだけれど、未完の作品に対しては深く考えない。この作品はどんでん返しに次ぐどんでん返しをしてくるのだけれど、今回判明したことは、言われてみれば確かにそうだったな、と納得できるものだったので、もう少し考えておいてもよかったなと思った。

 

漫画『サタノファニ』27~29巻

一座の一件が落着し、敵サイドとの決着をつけにかかっているところ。かつての仲間と敵対する展開はいつ見ても良いね。