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感想・備忘録・夏休みの自由研究

12月の履修作品

2023/12の履修作品メモ。

 

ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』坂本龍馬ルート

9月にやり始めたけれど、ここまで時間がかかってしまった(新選組じゃないと興味を持続するのが難しくて……)。
血のつながりから生じる罪を断つ物語。龍馬は先祖からの血筋を廉とする被差別階級の出身で、それを是正すべく、公平な世の中を目指している。「先祖の罪は子孫の罪ではない」。このことは千鶴にかかる呪いを解くことにもなる。兄・南雲薫は自分の身代わりになって家を出て不遇な扱いを受けていた。父・綱道は羅刹を生み出して心無い実験を繰り返していた。「父や兄の罪は娘の罪ではない」。この言葉で千鶴に降りかかる罪悪感という呪いが解かれることになる。
龍馬と中岡はともに、薫に変若水を飲まされ、羅刹に変じてしまう。羅刹は死人、死人は表の歴史には関われないけれども、同じ死人である羅刹たちを討つことはできる(ここには新選組の羅刹も含まれる……)。そうして龍馬は中岡たちを止めに行く。このルートのラスボスは中岡慎太郎率いる羅刹部隊。今際の際、中岡は龍馬に対する思いを吐露する。龍馬に本気を出してほしかった。本気を出せば大事をなせる男と見込んでいた。しかしそれに対して龍馬は、人間1人にできることなど限りがある、だから受け継ぐことが大事だと返す。中岡と龍馬の関係、良すぎる(BLだよこれ)。私的には龍馬より中岡の方が好きになっちゃったまである

新選組……土方さんとも、お互いのなすべきことを認め合うまでにはなれたのが良かった。争いを是としない龍馬と、争いしか手段がない新選組。人と人が心を通わせるのは本当に難しい。

どうでもいいけれど、龍馬の姉に「千鶴」というひとが本当にいたっぽいのが凄い。よくある名前なのかもしれないけれど。
あと、小野Dの土佐弁聞けて良かった。

 

漫画『来世は他人がいい』1巻~5巻

アニメ化の報の折、フォロワーに薦められて、11月から読み始めた。
ヤバイ女に振り回されたいヤバイ男に振り回されながらも、自分なりの行動を実行していく女の漫画。ある事実が実は違っていた、みたいな真相に至る推理を割と説明してくれるので、ミステリー要素もある。権謀術数渦巻くヤクザ世界の話だから、こういう駆け引きがたくさんあるのはそれっぽくて楽しい。
ここまで読んでみてアニメ化記念PVを見てみたら、「霧島が石田彰!?」「翔真が遊佐浩二!?」ってかんじで、読んでる時と声のイメージが違って悶々とした。たぶんアニメ見てたら慣れるやつ。翔真が遊佐さんなのは、よく考えてみたら美味しいし。

 

アニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」

jujutsukaisen.jp

一気に見た。
前半の五条悟過去編は最高だった。最高。めちゃめちゃ面白かった。
『呪術廻戦0』の夏油が好みで1期の夏油が好みじゃないと感じていたのだけれど、その謎が解けて良かった(良くないけれど)。五条悟の顔の良さ夏油傑(本人)を目当てに見ていたようなものなので、そういう意味で、後半は割と惰性で見ていた。
後半。『0』にもちょろっと出ていたCV三木眞一郎のキャラ(日下部さん)が良いキャラで「好き……」ってなった(ちょろすぎる)。文句言いながらちゃんとしないといけない仕事はするんだもんな~。
ちょくちょく漫画では説明されているところが省かれていて、展開に追いつけないことがあった(特に、虎杖VS覚醒真人)のがマイナスポイント。

 

ゲーム『ポケットモンスタースカーレット ゼロの秘宝 後編「藍の円盤」』

www.pokemon.co.jp

ポケモンSVのダウンロードコンテンツ
オーガポンを横取りされたことで闇堕ちしたスグリと和解するまでの物語(Xで闇堕ちスグリが「夏油スグリ」とか形容されてるの面白すぎた)。構成はざっくりとブルベリーグ編とテラパゴス編に分かれていた。双方に関連はあまりない。前編で見られた伏線が全然回収されてなくてスッキリしなかった。でも1月中に追加ストーリーが配信されるらしいから、楽しみ。
舞台であるブルーベリー学園がイッシュ地方にあるらしく、BGMがポケモンBWの要素に溢れすぎていて興奮した。これは年内にBWリメイク来ますね、こちらも楽しみ(BDSPの二の舞にはしないで……)。BWは人間の関係が一番好きなポケモンだから、頼むよ。

テラリウムドームのナックラー。可愛いね。

 

映画『沈黙のパレード』

https://x.gd/M6bfR

タイトルの回収の仕方が見事。
「謎を解いても誰も幸せにならない」というテーマが『容疑者Xの献身』から続いており、今回も踏襲されていると思う。
結果だけ見れば、最初の被疑者が逆に結局じっさい犯人だったという感じなのだけれど、その過程では他の人が過失致死を犯してしまったのではないかというくだりがある。被疑者が犯人なのか、被害者と親しい者が犯人なのか。その真相は湯川が明らかにする(警察に報告する)のではなく、証拠(蝶の髪飾り)が語るのに委ねた。その証拠の如何では、誰も幸せにはならない。結局、最初に疑われた犯人が真犯人であるとわかったのだった。
絶妙なところを突くな、と思った。