『ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo-』の感想記事。
※ この記事には『ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo-』のネタバレを含みます。
ゲームの攻略記事を見ながらのプレイ(22/08/15~22/09/02)であることをご承知おきください。オトパ(22/09/04)に間に合うように、ガッと一気にやりました。
また、以下の感想のようなものは、攻略しながらメモしておいた書き殴りを少し清書した程度のものです。よってかなりゲーム時系列に沿った順番で書かれてはいますが、「どのシーンのこと?」「どのシーンでそう思ったの?」となる文章もあるかもしれません。ご承知おきください。
事前知識は、2年のあいだ勧めてくれた友人からの話と、公式ホームページのキャラクター紹介で得たものくらいで、それ以外は一切なにもネタバレ踏んでません!の状態で始めた。
1周目:ニコラルート
攻略記事を見ながらのプレイと断ったけれど、最初は見ずに進めていて、そろそろ攻略記事見るか~と思って見てみたら、共通ルートが思いのほか短かったということ、そしてどうやらニコラルートに入っているらしいことを知って、びっくりした。
Prologue
冒頭のロベルトとマルコの会話で舞台はブルローネという場所で、マフィアが仕切ることを許された特別な土地だということが分かった。
ロベルトは正義に執着していてそれ自体を目的にしている節があり、マルコはそんなロベルトを諫めている。マルコ的には正義は市井の暮らしを守る手段であって目的ではない、という立場の違いが見られた。
ニコラがめっちゃ話しかけてくるので、ドキドキしてしまう。イタリア男の端くれだから女に優しいらしい。いいね。
主人公が床に入るシーン。主人公の胸元にフルール・ド・リスの形のあざがちらりと見える。リリィという名前といい、確信犯すぎる。百合(lily)はキリスト教において聖母マリアを象徴する。ははあ、主人公がマリア様、というわけですね。つまりこのゲームのコンセプトは「聖母の具現たる主人公によって、日陰の道を歩む男たちが救いを得る」というものなんだろうな~と思った。良いコンセプトだな~。と、ここで、そもそもメッセージ送りのマークもフルール・ド・リスじゃん!ということに気付いた。
MSシステム、老鼠のシーン。突如現れた緑髪の双子に萌えてしまう。双子・中性的・緑髪と、私を殺す三拍子が揃っているので、好きにならないわけがない。ここでは名前が判明しなかったはず。それにしても、この岡本信彦(楊)、津田健次郎みたいなトーン(演技?)だな……。
オルロック、顔がきれいすぎる。普段はフードに隠れているので、外れた時の顔の良さが相対的に良い(?)。
ギルバート登場。気風の良い男。私が好きになるタイプではないだろうと思ったけれど、めちゃくちゃカッコいい男だろうなと感じた。
Prologueも終わりのころ、エレナが何者かに連れ去られそうになるところで、ニコラが助けてくれる。微笑みながら暗がりで銃をぶっ放す男ニコラ、素敵だ。
BESTルート
ファルツォーネの屋敷で保護される。ジュリアによると(だったかな?)ニコラは女性をたくさん泣かせているらしい。女性をたくさん泣かせているニコラ、良い。
このあたりから、怒涛の如く押し寄せるイタリア語の料理名に、「あ、これお腹すくやつだ」と感づき始める。
笑顔で嘘をつく男ニコラ。良い……。
ニコラの独白で(切り替えよう。今は仕事だ。)というものがありますが、主人公との時間は平穏という感じで、仕事として接しているわけじゃないということが伝わってきて良きですね。
主人公のドルチェを気に入ってくれていたファルツォーネの構成員の一人、ドミニクが何者かに殺害される。ここまでの事態に至り、ダンテが何らかの真実を主人公に告げようとしたそのとき、ニコラが主人公に銃を突きつける。めちゃくちゃ興奮した。ゲームオーバーではしっかり撃ってくるところも良すぎる。
残酷なマフィアと優しい男。どちらが本当の彼なのか、というリリィの独白。これを受けての私の感想は、「どちらも偽物ではなくて、役(personality)は演じられるにつれ、人格(character)とすり替わっているもの。どちらもニコラの側面。」という感じだった。
ヴィスコンティに連れ去られる主人公。そこではニコラに避けられる。話すのを嫌がっているのは本当だろうが、それだけではないらしい。つまり、話すのを嫌がる理由は、嫌悪ではなく好意に由来するという示唆。情が湧かないようにわざと。
主人公の視点だけでなく、攻略対象の視点も描写されるのは、その二重性を読者にはシンプルに見せるためか。
ファルツォーネは賭博禁止。ダンテによると、賭博は名誉ある男の誇りを穢すらしい。ヴィスコンティは自由気質、能力主義的。ファルツォーネは伝統主義、保守的、純血主義。
正義の暴走機関車ロベルト。Prologueで示唆されていた、ニコラとの対立と主人公への思慕が顕在化してきた感じ。
楊の口車に乗ってしまうロベルト。マフィアの言うことを信じるのか……と思っていたら、楊もおんなじようなことを考えていた。ロベルトは楊によって、正義を欲望の正当化の道具にするよう煽てられる。闇堕ちロベルト。
確かなことは触れることにある。「リリィは綺麗事でできているから、触れてはいけない」とニコラは思ったよう。「自分にとって確かなものにしてはいけない」と思った、みたいな感じかな。綺麗事でできている人には虚構(確かでない事)で応対する。でもリリィは綺麗事で出来ている女ではないと分かった。だからニコラは本当のことを言う。
他人(楊)の建前に乗ってしまうロベルト、自分の本当の目的(ダンテを運命から解放すること)に人生を捧げるニコラ。
ニコラとダンテ、お互いを「ファルツォーネの血」という束縛から解放しようとして、その使命にむしろ束縛されようとしている……! この関係、良すぎない?
相手の応答を求めない愛は愛ではない。ロベルトはそうなってしまった。自己を他に一致させることが愛なのであって、他を自己の理想に一致させるのはただの自己満足。
名誉ある男は愛する女を守る。ニコラかっこいい~~。
自分の殺しを自分ではなく「正義」のせいにする。ニコラにはそれが許せない。ニコラは望んで殺したことがないが、罪と向き合って罰は甘んじて受け入れる覚悟がある。
GOODルート
自由は束縛を前提とする。どこまでの束縛を前提にするかが問題である。ダンテは血の束縛を前提に、なお自分の自由意志でもってカポであり続ける。選択は自由から生じる。
ニコラはリリィを選んだ。BEST、GOODで異なる展開。BESTだとダンテから(リリィが危険だという)情報を得るが、GOODだとオルロックから情報を得る。
BESTだとダンテとの絡みが多い。BESTではニコラがリリィと一緒にいることで、ロベルトの激昂を買うことができて、ロベルトの罪を白日に晒すことができた。GOODだと、ニコラはオルロックにリリィを託してロベルトとの戦いに赴いてしまい、ニコラはただ警官を殺した人間という扱いになってしまう。
BADルート
BADだと本当に(ロベルトの懸念通りに)ニコラの娼婦になってる! DVニコラすき。殴られたときすごく興奮したよね。最悪なエンドなので最高!
ニコラとは関係ないけど、モノローグ遡れない仕様に気付いたのはこのくらいのタイミング。この仕様嫌い。
2周目:ダンテルート
BESTルート
オルロックが教国の手先なのかな? と思っていたら、そうでした。ニコラルートだと情報屋であるとしか言及されないので、驚きポイントだった。
リリィのダンテに対する印象:優しさや気遣いより効率・合理性を重視する。だが、レオの話では優しそう。
ニコラ悪い男だな……目的のためなら手段を選ばない。良い男だ(?)。ニコラはリリィがいるとダンテを運命から解放できないので、ダンテのそばから離したくてしょうがない。
リリィさん、ベッドのシーツをロープ代わりにして脱出するの、アグレッシブだな……。しっかり受け止めてくれるダンテ。
ダンテルートだとソフィア死ぬのか……。と思ったら死んでないんかーい!
ダンテは父も母も失っているから、親のないリリィに共感できる。
ニコラ、ニコラルートだと拷問見せないようにしてたのに、ダンテルートだと積極的に見せてくる……。フェイくんのリョナシーン健康にいい。
マフィアの抗争では、良識は要らず、暴力だけが意味を生む。ダンテを血の通わぬ心なき人間にするとBADに傾いていく?
【鍵の乙女】という用語が初出。
ファルツォーネの純血主義は情報漏洩を恐れてのもの、というのがギルバートの解釈(実際には聖遺物の封印を解くための措置だったわけですが……)。
ニコラルートだと構成員(ドミニクとか)との絡み多かったけど、ダンテルートだとレオとの絡みが多いぶん構成員との絡みが少ないような?
グラッツェとありがとうの使い分け……前者は軽い感じ?(☞他の攻略対象と比較したら、「ありがとう」を使っているのはダンテだけっぽい?)
ニコラルートだと自然な流れで保護できるけど、ダンテルートだと最初から偶然は装えてないから真実、核心部まで食い込む感じか。まあニコラは伝承をそもそも信じていないようだけど。
封印を解くのに必要なのは、①ファルツォーネの血(純血主義はこのため)、②鍵の乙女(特殊なアザ(フルール・ド・リス)が印で、十数年おきに占星術で選ばれる)。聖遺物の封印、オーバーテクノロジー感あるな。「奇蹟」を科学的に考えたらだいたいそうなるけど。
ダンテの赤面、栄養価が高い。
ニコラが裏切ったと思ったけど、オルロックが偽の情報を掴ませてた方だったか。でも、なんでリリィたちが外出することがわかってたんだろう? やっぱニコラが告げ口したのでは。(☞やっぱニコラが裏切ったんじゃん!オルロック悪くない。)
今まで普通に仲良くしてたのに急に避けられていると感じて不安がっているイケメンからしか接種できない栄養がある。ダンテかわいい。
離れていても、心の支えになるもの。信仰。信頼。
ニコラルートからすると、ダンテルートでのニコラの行動つらい。
偏向報道・誤情報・扇動によって手の平返しされる展開、嫌い。
【名誉ある男】とかいてマフィアと読む。
鍵の乙女は無作為に選ばれたひとりの人間。聖遺物のための生贄。自分の意思ではなく生まれた時から十字架を背負っているようなもの。
臆病者・張りぼて。使命でなんとか体裁を取り繕ってきたダンテ。誰かのために動ける人は臆病じゃない。自分の感情を殺して痛みに耐えて戦う人。
使命はきっかけに過ぎない。使命は理由じゃない。
肩書きや役職ではなく一個人としてダンテをみるリリィ。肩書きや役職に束縛されて、本当の自分の気持ちに素直になれない彼らを解放する、それが救い。
暴れ回るラン。かわいい。最高。(感想がおかしい?)
告白は、ダンテルートだと「ダンテ→リリィ」、ニコラルートだと「リリィ→ニコラ」。ニコラは突き放そうとしていたからね……。
聖遺物がイエスの遺骸と判明。そりゃ教国も特別待遇する。
楊、刹那的だな……生きるも死ぬもどちらでもいいらしい。遊び相手が自分を見つめていないと冷めてしまう。
晩鐘鳴り響く教会で口付け。最高に王道のエンド。ダンテ、良い男だ。何よりビジュアルが良い(台無し)。
鍵の乙女とはファルツォーネの当主と結ばれる相手であり、占星術でそれを調べたもの。星の巡りは気まぐれだから、ちょっとしたことで大きく運命は変わるということらしい。ダンテ以外のルート(他ルート)が成立することの正当化。
GOODルート
カルダングリルのキーを仕込むオルロック。演技棒読みすぎる(豊永利行の棒読みの演技うますぎる)。オルロックルートで如実にわかるけど、嘘とかは得意ではない。超苦手。
GOODだと老鼠が前もって、ファルツォーネとヴィスコンティの同盟を知ることになる。
楊曰く「多少不利なことが楽しい喧嘩の秘訣」。良い。
エミリオ、マーリンか? 上位存在っぽさがすごい(ゲーム内物語を物語として俯瞰しているかのよう)。
ギルバートが2丁拳銃なのかっこいい。
GOODだとリリィが教会暮らしに戻る。
BADルート
BADではヴィスコンティではなく老鼠に取引を持ちかける。
エミリオが動く前に猊下が動いちゃう。
楊「救いを求めるゆえ、聖職者は普通よりも欲が深い」
楊は奇蹟などなど信じないし、神も仏も信じない。
楊の言う「奇蹟による恩恵」=聖遺物の恵みそのものではなく、聖遺物を価値あるものとみなす者からの見返り(利権)。
BADだと全てを守る覚悟が足りないって感じ。
楊は予想通りに運ぶ物事が嫌い。いいね。
ニコラ、有能すぎる。ダンテがニコラに負い目を感じるのも無理からぬことやも。
ダンテにとってのBAD、それはニコラを自分の手で殺してしまうこと。
ギルも死んだ!? 自分の意思ではないが自分の手で殺してしまうこと。
リリィも死ぬの…?と思ったら植物状態…!
ダンテ放心エンド……。美しい最悪のエンド。最悪だ~。これも良いね(最悪)。
3周目:楊ルート
Prologue
なんか知らんやつ出てきた!誰!?
その人曰く「賭け事では真に価値のあるものを手に入れられない」。
立ち居振る舞いで人となりがわかる、という考えの人らしい。
結局、楊の言う「毒餌」ってなんのことだったの? 紅牡丹(カラメッラ)かな。
老鼠にしょっぱな捕まるルート。エレナも捕まってそう。エレナ売り飛ばしルート!?
BESTルート
Chapterタイトルが漢字。ダンテとニコラがイタリア語っぽかったから、新鮮。
「屋上に人影、その人は星を見ているのか、それとも街の明かりを見下ろしているのか」という描写。この人影は楊のもの。この場面、「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 一人は泥を見た。一人は星を見た。」という言葉を思い出した。
楊ルート初のゲームオーバー、楊に殺されるのかと思ったら、転落死だった。
しょっぱなでキス。楊はほんのり甘い花の香り。選択肢、抵抗する方が正解らしい。この場面で抵抗する方が楊の好みなの分かる〜〜〜〜~~。解釈一致。
思考放棄は無価値である。「何もわからない」「全て教えろ」は思考放棄。相手への甘え。言葉の通じない相手とのお喋りが一番苛立つらしい。言葉が通じる相手なら、喋る価値もある。素直さなんかは価値ではなく、生きようと励んで嘘(虚勢)さえも利用していく姿勢を評価する。怖い(本音)けど頑張って喋る(虚勢)、生存するために。
楊が護衛をくれるらしい。フェイとランが護衛だったら良いなあ。
(☞やった~~~~~~~~。護衛かわいい~~~~~~~~。)
リー裏切りフラグ立てすぎ!
楊と同じ部屋! 誰のものでもない女は全員のものと同義と言われて、しぶしぶ楊の部屋に泊まる。
楊、人の退路を奪うのがうますぎる。
教えに反する自殺をすれば救いは遠ざかる。が、尊厳を踏み躙られた先にある救いに価値はない。とそのように楊に啖呵を切るリリィ。リリィさん聖女すぎる。
色気がない、猫。と言われるリリィ。でも、猫はネズミを捕食するような……。
セクハラされながらあーんされるシーン。良い。
これ偽装カップルが偽装じゃなくなっていくやつだ!
絶句オルロック可愛い。
食べられる時には食べろ、食事は大切。と説く楊。強かに生き抜いてきた半生を思わせる理念だなあ。
フェイとランは2人なら無敵。ダンテルートだとバラバラだったから……。
フェイとランは楊に憧れている。命の恩人らしい。目的や過程ではなく、結果が重要。助けようとする心ではなく、結果助かったという事実だけがある。
何にも縛られない楊。執着しない。気まぐれ、移り気。すぐ飽きる。
薬は弱者への統治の形でもある。現実から目を逸らし夢の世界へ逃避する。紅牡丹(カラメッラ)は粗悪品で、楊が流しているものではない。脳が溶け、肉体が崩壊し、死に至る。
教国にとっての乙女の価値は、純潔・清さ・素直さ・清廉さにある。
ディレットーレ、狂言回しの役どころ? 洗脳技術もってそう。(☞FINALEでわかるけど、本当にもっていた。)
理屈の通じない相手は嫌いだと言う楊。しかしフェイとランは理屈通じないのに生かしている……。この関係性を考えると笑顔になってしまう(にこにこ)。
エレナ洗脳されてる! 依存させる薬…惚れ薬…? NTR感あるな。エレナは甘えるように、リーにしなだれかかる。常識改変とかみたいな尊厳破壊でエッチだ。エレナに殺されるゲームオーバーとかありそう。てかあってほしい。(☞なかったです泣)
楊は薬に手を出す弱者の暴力の吐口になっている。返り討ちにするけど。
ランのチャイナドレスを貸し出される場面。ぱつんぱつんで卑猥、というセリフが出てくるところが卑猥。良いね(最悪)。
楊はリリィの服を地味だと言ったが、自分で服を与えたいのであって、他人に与えられた服を着ることを許しはしない。所有物が勝手な真似をしてはいけない。マジギレ。リリィの涙を見て、殺すのをやめた……?
ヴィスコンティの構成員が情報を売るくだり。ニコラルートでリリィ攫った奴か……? 裏切るやつなんて大した情報を持ってない下っ端と吐き捨てる楊。良い。
楊は感情的だが論理的。論理の基礎(前提)に感情がある感じ。楊が決めたらもう変わらない。
楊は退屈していたが、「俺の貴重な時間を使わせた」と言う。退屈してたからといって時間を浪費したいわけじゃない。貴重な時間だからこそ、退屈な時間は楽しいことにしないといけない。
リリィは役割(抽象)のために利用されてるだけ、個人として許容されているわけではない、と思ってしまうが、そんなことはなくなっていく。個別具体への愛。これはどのルートにも存在する逡巡。
肌寒いところで抱き寄せられる。猫扱いだ。
ファルツォーネだと「客人」だったから給仕に苦言を呈されてたけど、老鼠だと「楊の女」だから給仕するのが自然な流れになっている?
楊はしたいと思ったことをするだけ。自分の行動に言い訳はつけない。理由を知りたければこっちが考えないといけない。
飲茶の時間があるからめちゃめちゃお菓子出てくる。
楊には人身売買が残酷だとわからない。しかし、わかるのが当然だということに違和感を持ち始めている。人間を目指す非人間か?
船炎上! 鉛筆爆弾✏️💣。絶対リーがリークしてるやつ。
楊がリリィと気が合う…? 楊がそんなことを女に言うのは初めてらしい。
船炎上後に楊を回収した船を操縦してた操舵手E、楊にそこそこ信頼されてそう。
怖いから眠れないんじゃなくて、興奮して眠れない楊。血に飢えた獣が透けて見える。温度を感じられない瞳、冷たい瞳。
リーだと老鼠が保てなかったような……(ニコラルート)。楊が死んだら老鼠は瓦解するんだよなー。エレナは「リーならなんでもできる」とリーに言い、リーは満更でもなさそうになるけど、それはリーが嫌う【愚鈍なおもちゃ】が一番言いそうな台詞だが……。
右腕としてなら有能、ということだってあるのに……。
狼とバトル!🐺 ファルツォーネ2ルートと違って、「野生・本能に帰れ」っていうテーマありそう。
手放せない所有物は自分の一部となっていて、それを喪うことは自分を喪うことに等しい。
楽になるための薬で苦しむ矛盾。
楊は、違う環境で生きてきたから、お互いに考え方が違う、という考えを持っているらしい。楊を動かすには、楊の価値観に沿った見返りが必要。
リーは自己犠牲ができない善を偽善と言うが、楊は自己犠牲ができなくとも偽善とは言わない。自分の生存が前提で、その上で欲をかくのが楊の生き方か。
今までリリィを欲しいと思っていなかったが、何かが琴線に触れた楊はリリィを欲しいと思った。自分勝手で非人間的で気まぐれ。理性があるのに理性で感情を抑えない男、楊。嘘つき。
凄い勢いで見損なわれるリー。
生存は善である。少しでも可能性があるなら「死んだほうが楽かも」なんて周りの判断で終わらせてしまうなんて勝手。
楊「生きることを諦めた者を生かす道理はないが、生かしたいという気持ちを否定する道理もない。」
リー、ロベルトと違って恋心ではなく政治的な理由でリリィを奪おうとする。
ダンテ、楊に殺されちゃうの…? ニコラが黙ってないよ。
「何かを守る行動」は死の確率を上げる。
楊は肉体的な痛みに鈍い。
楊と交わった後、リリィのアザが薄くなっている。
楊が退屈してる……! しかも自分に言い聞かせてる! 理性で感情を抑えてる! 1人の女に入れ込んでることに気づいてなかったのか、楊。リリィに惚れ込んでいる…! どこを好きになってくれたんだろう。
役割は用済みだから帰っていいと言われたら、自分そのものは必要ではないと言われた気がして、悲しくなる、寂しくなる。楊にとっては自分はその程度、そのような存在だったのかと。楊は用が済んだからそのまま元の場所に帰っていいと思っているが、それはそれでたぶん少し自分の中に蟠りがありそう。楊は、リリィは教会に当然帰りたいだろうと思っていた。すれ違い〜。
フェイとラン、15歳。良いね。
退屈だけど落ち着かない楊。そわそわ。ニブチンカップル。
ラスボス、ニコラ。ラスボス率高めなのは有能だからか。
楊と一対一なのにリリィを狙ったニコラは、それが面白いと言う。楊は一対一の殺し合いを好んでいる(ダンテルート参照)はずなので、ニコラとは趣味が合わない。
楊が好むものは善となるものではない。酒と肉、暴力、善性の裏の暗い闇を好む。快楽を求めて生きる。他人踏みつけにしても構わない。
楊「睦言を囁きながら首を折るかもしれない」。素敵だ。
死に近づくからこそ生を実感する。
愛。他者を顧みなかった男が、他者を自分の食い物にしてきた男が、自分を他者に重ねることを知った。それが「退屈(生の無意味さ)」を紛らわす手段だと。
楊のキル数すごい。てか楊ルートだとベストが皆殺しなんだ。
本名を教えてくれる。「マオ」。可愛い。
楊ルート経て、もしかして回収したベストの数で最後のカウント減ってる…?とようやく気付く。
GOODルート
GOODだとChap.08でリリィの方からベッドに行くのかな? 楊の方からじゃない。
ヴィスコンティに奇襲がバレてる。待ち伏せされる。BESTだとヴィスコンティがすでに乗り込んできていた。
フェイとランは言い出すと聞かない。
エレナ、裏切った……!? エレナにリーへの求心力が残っているとエレナ裏切りルートか。楊がリーを殺したことを告げることになると、とか。
……エレナ死亡ルートだった。
楊死亡ルート……!?
自分の愛に気づけなかったことが楊の敗因か。自分をコントロールできていない。
楊にリリィへの執着があることがわかる悲しいルート。
楊は雪、好きかなあ。(☞大団円エンドで、特に執着がなさそうとわかる。でも、建前だったかも?)
BAD
Chap.07から分岐。
リーの始末に手間取ると、ファルツォーネが屋敷内に侵入してしまっている。
パンダがダンテに撃たれた〜🐼
エレナがニコラに捕まって人質にされるルート。リーがあらかじめファルツォーネに引き渡していた(そうさせられた。
ニコラは撃たないけどダンテが撃たないとは言ってない。撃たれる楊。
ファルツォーネにとってのリリィの価値が明かされていないので、怪しく感じてしまうリリィ。
危険な男に惹かれた女、とか言われるが、そうではなくて、危険な部分の奥にある、純粋な気持ち(無力感に対抗する足掻き)に惹かれたんだと思う。
フェイとラン、捕まって拷問されてる……楊が救出しにきてくれた……!
ロミオとジュリエット、BADのときだけ示唆されるのは……。構図がロミジュリすぎて……。
フェイラン死亡ルート。
楊がリリィごとダンテを殺す……。楊のなかで一番好きなスチル。最高のスチル(最悪)。これは納得のBADですね。
リリィが楊にとってはかけがえのない存在にはなっていないエンド。毒は飲まない楊。
BADだと、楊の態度が全て演技だったことになる。5章のBAD分岐時の優しいキスとか。過剰に優しいのは演技だから。
でも、やっぱり実は恋をしていたっぽい……嘘からでた真。楊にとっての不幸な終わり。
4周目:オルロックルート
Prologue
神様は私たちの知らないところで恵みを与えている。人間万事塞翁が馬。
ちょっとずつプロローグが変わってきてる。3周目に出てきたカジノの男が聖堂にも。2周目から出てきてる炊き出しのがきんちょ誰?
オルロック、それは誘拐じゃん。ダンテルートだけじゃなくて自ルートでもソフィアを殴るのか……。
BESTルート
章タイトルがドイツ語。
世間知らずの敬虔な少年って感じ。(肉体と体術は超人)
「、です。」「、ました。」、カタコト口調なの可愛い。
リリィの利他的な精神に敬意を表するオルロック。教国は利己的な人多いのかな。そんなはずはないが……。リリィが特に利他的だ、っていうくらいかな。
ファルツォーネがヴェレーノに攻めたー! リリィが連れ去られた先。
楊「客を見張っ……警護してやれ。くれぐれも丁重にな。」
楊が言い直しをすることとかあるんだ。
首領なのに前線で戦う男、楊。
切れ物としてニコラを警戒しているオルロック。
オルロックの序盤の戦闘シーン、モノローグでかなり静かに進行する(bgmも緊迫したものではない)ので、オルロック視点だと戦闘ってこういうふうに見えてるんだなあという感じがした。
フードとったオルロックかわいい。
ロズベルグ卿は清らかな魂をもつというオルロック。本当でござるか〜? ロズベルグ卿はマフィアの台頭を嘆いているはずなのに、マフィアに協力している。矛盾だ。
オルロックの、殺人者としての側面と、敬虔な信者としての側面。アンビバレント。害を与えることに対する罪悪感がある一方、簡単に人を殺せてしまう力がある。
オルロックの「だめ。」良き。だがオルロックは押しに弱い。
リリィの「生き返った」という表現が分からないオルロック。メタファーが苦手?
特別だと言われており、それが絶対なので、オルロックにとっては全てがその証(表れ)にみえる。信仰というのはこういうことなのかもなあ。
楊の、教会の人々を人質に取るという発想、楊ルートGOODエンド終盤の展開だ。
護衛リーもいるのかよ!フェイとランもいる!(下っ端もいるぞ!)。護衛の行動に護衛対象が合わせるのか……(困惑)。教会で酒飲むな。老鼠の護衛を教会に常駐させるのが詫びになるの意味わからん。明らかに嫌がらせ、あるいは半ば強引に教会を乗っ取ろうとしている楊。中立のアルカ地区を占拠する口実だ。
オルロック、言葉の裏を読むことを知らない無垢なる魂だ。innocentすぎ。楊と相性悪すぎる。
そういえば、ダンテルートのいざこざは父からの引き継ぎが上手くいかなかったことに由来していて、それは父親が引き継ぎ完了前に暗殺されていたからだった。
血色の右目と榛色の左目。
楊には人の弱みを見抜く才能がある。
オルロック、ピュアすぎる……。オルロックにとっては、教え(神の存在)を信じるのが当たり前の前提になっている。「信じる」ということが習慣になっているんだろう。それが当たり前。相手を二重化して見(doubt)ない。オルロックは、見えたまま、そのままの姿として純粋なものとして相手を受け取る、純粋な存在だ。
老鼠は猊下の信託を信じてるから動くのではなく、それに政治的価値があるから動いている。
今までの3ルートだとリリィが聖女だと民衆に公言されることがなかったので、新鮮。
リリィ(聖女)の言うことを聞くならダンテ(人)は殺してはならない。しかしダンテがいてはリリィを守れない。そういう葛藤がオルロックにあった。
ニコラ死亡ルート…………ダンテの身代わりに。ダンテが死んじゃうルートに鑑みると、すごい辛い。やっとダンテを守れたね、ニコラ……。(ダンテBADでは、ダンテがニコラを殺しちゃうし……)
オルロック「ファルツォーネは本気で手段を選ばないつもりか…!」
じゃないんだよ。ニコラを殺してしまったんだから、そうなるとわかるはず。目的・信仰を前にすると人の情緒がわからないオルロック? ただしオルロックは、「マフィア(ダンテやニコラ)は自分がマフィアだから殺されても仕方ないと自覚している」ということを念頭に置いている可能性もある。
オルロックは口下手で、しかも自分の前提(当たり前)が他の人にとって当たり前ではないかもしれないことに気づいていない場合が多そう。それが他人に伝わらないし、たぶんその必要がない環境で育った。即ち、同じ前提(信仰)を持っているか、伝えるまでもなく暴力を振るって殺害するか。それしかなかったんだろう。
オルロック、嘘が下手……。
猊下の言葉の裏の可能性に薄々感づきながら、なんとか去勢を張って反論してみせるオルロック、かわいい。豊永利行すごい。
楊を悪魔だと形容するオルロック。
オルロックに頼るということは、オルロックに誰かを害させること。
オルロックは孤児か…ロズベルグ卿に執着するのは、育ての親だから。
老鼠から脱出! オルロックはこれまで意志がなかったが、これからは自分の意志で。
直球な「好き」から逃げるリリィ
楊、口八丁だ…。リリィが聖女を自称してると吹聴する。傷心のダンテはともかく、ギルバートは楊の言うことを信じるなよ(→信じてなかった!さすがギル!でもそんなことは関係ない、当事者であることには変わりないと一蹴する)。オルロックとリリィがいなくなったことだけ本当のこと。ずるい。
オルロックの故郷はヴェネト。
ジョハリの窓か? 隠す事はないが、自分の知らない事は隠すことになってしまう……。
ロズベルグ卿、なぜオルロックを拾った?→BADで判明。
オルロック「おれは今まで、食事が美味しいかどうかなんて、考えたことなかった。与えられる食事は生きるための糧で、恵みで、それ以上でもそれ以下でもなかった」
あまりにも自分を顧みない。
オルロック、目的のためには自分さえも道具にしてしまうところ、ニコラと似ている。違うところは、その目的が他人に与えられた物なのか自分で得た物なのか、というところか。
迷うことは罪ではなく、人を迷わす者が悪であるらしい。
教国は武力を持たない、信仰に武器は不要だから。らしい。オルロックは武力じゃないの?
どうしてもオルロックを労わないロズベルグ卿。真っ直ぐな眼差しで神の言葉を語るロズベルグ卿は、正真正銘の聖人か、それか……本物のペテン師。
敵を排除する。神の教えを守るため、人々を救うため、血を浴びることを選んだ。人を殺して地獄に落ちるのだとしても、その先に平和があるなら、喜んで神に身を捧げる。
→贄だ。
人の信仰心につけこんで甘い汁を啜る人間はギルバートの美学に反する。
楊は心が弱った人間を弄ぶのが得意。
ロズベルグ「神はリリアーナの死を望んでいる」
贄じゃん。聖女が老鼠に利用されたっていうけど、聖女を一番利用しようとしてるのはロズベルグなんだよな。
使命からの解放(オルロック)。免罪符。「人々を救うため」という免罪符で、オルロックは今まで自分を保つことができた。神への信仰と両立させることができた。しかし…
仕事だから、は免罪符にはならない。
「何の罪もない者が死ぬ(罰を受ける)→民衆は自らの罪に気づく」という構造だが、そんなのはそもそもおかしい。
人のためなら自らを捧げるという意志が聖女の証であり、本人の意向とも一致する→オルロックは聖女を殺す。
オルロックはそれまでの自分と訣別し、リリィを聖女という抽象概念ではなく、個として尊いと思っていく過程。
死んで役に立つよりも、生きて役に立ちたいリリィ。
平和でも幸せでなければ意味がない…。犠牲で成り立つ平和は間違っている。
豊永利行〜〜〜〜!!!!泣きそうな声の演技がうますぎる〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!息遣いが完璧だ…………。こっちまで泣きそうになる。
生きてる意味はなかった…?そうじゃなくて、間違っていたんだとしても、これまで自分を犠牲にして神のために戦ったその信仰に意味はある。
どの勢力も味方じゃない展開だ〜〜〜〜。
ストラノの人々は、自分のことで手いっぱい。
ルカがいると、それはもう子供のいるご家庭じゃん……。結婚した(?)。
オルロック「こんなにルカが苦しんでるのに、どうして神は助けてくれないんだろう…?」
オルロックルート以外の今までのルートだと、野垂れ死んでそうだなルカ……。地獄に行くんだと思いながら……。オルロックルートだとオルロックが洗礼を施したことで、ルカは安心して死んでいけた。ルカの心を救った。
神は平等じゃないし、全てを救ってはくれない。神は個々に対する愛を持っていて、特称的な視点を持っているから、そもそもおしなべてすべてを救う、ということはない。人が強く生きるための手助けをする。
楊は自分の発言に責任をもつ。責任を持って嘘をつく。
楊「死は圧倒的なものでなければ……。」
殺したくなんてなかった。
どうすべきかではなく、どうしたいか。
犯した罪は、その理由がなんであれ(どうでもよく)、現実に影響を与え続ける点において、罪なのである。
ラスボスギルバート……?と思ったら、ダンテがギルを負傷させ、オルロックの前に立ちはだかる。
ヴィスコンティの大きな取引相手、ギルバートルートで判明するのかな。(☞判明した。)
ロズベルグの主張はあくまで「自分達の正しい」というもの。「正しい」のぶつかり合いだ。ロズベルグ死亡!
いくら悪人でも、その人に騙されていても、その人の死を軽く受け止めることはできるのか。悲しいものは悲しい。でも、ロズベルグは人(リリィ)の死を肯定していたから、自分の死をも肯定すべきという論理になる。その時点でオルロックは人の死による平和が幸福には繋がらないと判断した。道は分かたれた。
憎悪に駆られるダンテ。ダンテを殺して決着。
罪と罰によって自らの存在を実感する。
オルロック「本当は、神はこんなことを望んでいるのか、って疑問に思ったことも、あったんだ……。」
罪を重ねてでもしたいこと、一緒にいたい人がいる。それが覚悟だ。罪の実感は、自分にとって大切なものを手に入れて初めてやってくる(楊は現実に執着しないから、罪の意識がない)。罪を抱えて生きていくこと自体が罰であり、贖いである。
オルロック、右手が義手になる。ぬくもりを感じない手。両利きだったらしい。左利きは邪悪という教えもあるらしい。現実の通り。他者に祝福を授ける手は失ったけれど、[リリィ]と[リリィと生きる時間]を祝福として受け取ったオルロック。
神を信じる心を失ってはいないけれど、もう神には縋らない。神によって決められた未来ではなく、自分で決めた未来にこそ価値がある。多くの犠牲によってそれが成立しているから、生きることをやめてはいけない(罰)。
GOODルート
ギルバート死亡ルート。
ひとつ分の日溜まりにふたつはちょっと入れないんだよなあ。
殺し殺されの世界は罪と責任が絆(ほだし)となって簡単には抜け出せない。殺し尽くさないと殺される。いつまでも終わらない復讐の連鎖。わかっていても、殺しの決断ができない。そんな姿勢は覚悟がない。殺しには殺しで応答しなければならない。
覚悟が決まらないオルロックに殺しをさせれば、一生その罪悪感の奴隷となる。そういうわけでオルロックを制するリリィ。自分達の都合でものを決めてるなー。
ダンテを殺さないままブルローネを出るルートか。ダンテは救われないまま。
ロズベルグ、ED後に殺される。オルロックも罪と向き合って決別することができなかった。
オルロックは罪と向き合わずに、振り返らずに、逃げ続ける。確かにベストではない。一種の幻、夢だとしても、その幻想の中で一瞬でも過ごせるなら、それでいい。「いつか死が二人を分かつまで」。
BADルート
エミリオが来ないルート。代わりにディレットーレが来る(なんで?)。カジノに誘われる。
ディレットーレ、マフィアが嫌い…?本当…?(☞本当だったっぽい)
ロズベルグと再び話し合う決心。そしてロズベルグの部屋をノックすると、「逃げろオルロック」の言葉。こんな言葉が返ってくるのは予想外。部屋に入ると、ギルバートがロズベルグに銃を突きつけていた。
BADルートでだけ開示される事実「オルロックはロズベルグの息子である」。え、息子? 息子に殺しをさせていたって……こと? 職務上、禁断の愛。BADでしかこれわかんないの、最悪だ。ロズベルグとは一生決別できない。家族、血という絆(ほだし)ができてしまった。殺し、復讐の道へ戻ってしまうオルロック。自分の意思ではなくて、これではまだロズベルグに縛られている。呪いだ〜。
ギルバート死亡。そのあとダンテがオルロックの身体を銃で撃ち抜いていく。
MS「展開」でファルツォーネとヴィスコンティの共闘をメタ的な視点で知っていると、物語がBADになるようだ。
このルートではファルツォーネに捕らえられ、生き地獄を味わわせられる。ダンテは全てを奪われた、だからオルロックの大事なものを奪う権利があると言うダンテ。このルートではオルロックとは死ではなく、自ら別れる必要がある。NTRだー! ダンテにとっても最悪だこれ。尊厳破壊の応酬。
ダンテの女にされ、苦痛の生活が続くなか、ダンテの隙をついてオルロックを助け出そうとする。オルロックの両脚の腱は切られており、二度と歩けない。
屋敷に囚われたふたり。神を呪ったリリィ。
ゲームオーバー
最もゲームオーバーの多いルート。全勢力を敵に回しているので、当然と言えば当然。
・リリィ(ひいては教国)を(退屈凌ぎの)邪魔と判断した楊に殺される。
・フェイとランに殺される。(楊ルートだとなかったのに!)
・殺されまいとしたら楊に殺される。
・罪を一緒に背負うということ、それが愛。一人では背負いきれない罪を抱えて、オルロックは一人でファルツォーネに挑み、死ぬ。リリィの愛が足りないエンド。
5周目:ギルバートルート
Prologue
選択肢が増えてる!
幸せは自分が決めること。当人が幸せだと思っていないのなら、神様もその人を幸せにできない。
最近ブルローネ(アルカ?)を離れる若い女性が多いという話題で、「気持ちはわからなくもない」を選ぶことになる。革新的なヴィスコンティに合った選択肢なのかな。
民衆に金をばらまくギルバート、気前が良すぎる。
楊が直接攫いにきたー! ダンテが守りにきた(いつも通り)。オルロックも加勢する。教会から逃げた先はギルバート。美人の味方だと言い、匿ってくれる。
BESTルート
ギルバートの章タイトル、英語。
個人的にギルバートは、恋人って感じじゃなくて、頼れる人、みたいな感じ。知的かつ豪快。オリヴァーの有能感すき。ギルバートとオリヴァーが一緒になってヴィスコンティっていう組織がうまく機能してるんだろうな。
ギルバートルートだと、教国とファルツォーネの間に対立がない?
ギルバート、めちゃグラッツェって言う。
ギルバートは互助努力の精神を続けてマフィアのトップになった。持ちつ持たれつ。
3人で夕食をする……部下とは一緒に食べないみたい。ファルツォーネや老鼠と比べると逆に新鮮。他ルートだとそんなことなかったはずだけど。
でかい取引に成功! オルロックルートで妨害されてたやつかな。ユダヤ人(ローウェイ)との交渉だったらしい。
ギルバート逮捕! 逮捕理由は明かされていないらしい。が、ギルの推測では偽札製造らしい。軍警察からの命令でブルローネ市警が逮捕したらしい。
ギルバート、考えてることをだいたい察することができてしまうくらい頭がいい。
ギルバートは金に嘘をつくのが嫌い。
為替の話始まった。アメリカドルが台頭してきた頃。将来性のある貨幣の偽札が作られる。スターリングポンドは落ち目。
イタリア系だがアメリカ(シカゴ)生まれのギルバート。
ギルバートルート、いろんな人の立場が早々に開示されるなあ。Chap.02でもういろいろ開示されてる。鍵の乙女、墓守の一族、紅牡丹、使徒……。敬称、敬語が不要というくだりまでやっちゃった! 楊、「俺のことは楊でいいぞ」じゃないんだよな。
偽札製造に、六凰会が噛んでいるっぽいらしい。
ファルツォーネ:クラシックな商売、昔ながらの信頼関係で商売する。
ヴィスコンティ:金の流れに機敏、新しいものを取り入れる。
老鼠:入り組んだ情報網、背後に資金源。
ブルローネは実質マフィアが支配しているので、入り込んで甘い汁を吸いたい外野は多い。
ファルツォーネの事情を知り、疑念が信頼へ。秘密が他人に明かされることで、ダンテの重荷は分配される。負担が軽くなる。ニコラはそのように安心したらしい。
ギルバートは弱いものいじめを放っておけない。
銃オタク・ギルバート。
自分の社会的地位・立場に由来する優しさに怯えるリリィ。これはどのルートでもそう。個として愛されることが欲しい。それが救い。
文化の違う相手を知るには、食事を知るのもひとつの手。食べ物がたくさん出てくるのってそういう感じかなー。
偽札の原版を作った職人は口封じのため殺され、真犯人は偽札製造の資金援助を六凰会に依頼した?
カジノが偽札製造に噛んでる〜。カジノ、会合の場所を提供したりしてたけど、それすら含めて最初からマフィアを手のひらで転がしていた……(オルロックのBADの時といい)?
ギル、リリィに恋情を抱き始めるも、道徳規範・社会規範とのジレンマに。でもそれすら楽しんでる。
ロベルトの正義を認めるギルバートに「信頼」を感じるロベルト。ギルバートルートだとマフィアの存在意義をちょっとだけ理解する。
ギルは昔から左目の視力が弱いらしい(子供の頃の怪我のせい。父親の酒癖の悪さによる事故。ガラスの破片が目に)。両目で距離感を掴むのが難しいらしい。右目は人より良いらしい。生き物がふつう両目で距離感を掴むっていうのがギルにとってはよくわからない。
伊達男ギルバートすら焦らす女リリィ。ギル、可愛いところあるんだ。
森の中の廃工場。良いロケーション。
ルカ、マラリアだったのか……。それじゃあ少なくともオルロックルートじゃマラリアは治せなかったな……。
偽札ドルの流通によってドルの価値が下落し、ヨーロッパの貨幣の価値が相対的に上がる。
オリヴァーが襲われるもマルコとロベルトに助けられる。ニコラが……。
ダンテはニコラを人質に取られるが、自分の誓いを反故にはしない。でもダンテ、やっぱり辛そうだ。
ロズベルグが証人台に立ってるー! ギルバートルート、みんな一緒に戦ってるやん…激アツすぎる…。寄進をしていたのは事実。何より大きいのは、ロズベルグ卿と懇意にしている(証人として裁判に足を運んでくれている)ほどの信仰が彼にあると大衆に印象付けることだ。
レオかっこいいよー!
蹂躙において老鼠の右に出る組織はないな…。楊楽しそう。オルロックまでいるし、最強の布陣だ。楊が大声を出すなんてめずらしい。爆破を察知してた。オルロックちゃんと原版ゲットしてる!偉い!有能!
パリスと示し合わせて(商談をでっち上げてカジノに入る口実を作り)、ディレットーレに銃を突きつけるダンテ。追い詰められるディレットーレ。ファルツォーネはメインディッシュらしい。ニコラは殺したらしい。ブルローネの争乱を求めていたらしい。
「俺は戻ってくるから待っててくれ」展開か〜〜〜〜〜〜。一番しんどいやつだ。帰ってきたからよし!しかもディレットーレを捕まえてる!
ディレットーレの目的は、ブルローネの破壊。マフィアを狂わせること。
意外とめんどくさいギルバート。
ニコラ〜〜〜〜〜〜〜〜。
老鼠、六凰会から独立してる!
ギルバート「昔からよく言うだろ? 男が女に服を贈る意味は、その服を、脱がせたいからだって。」
よっ、伊達男!
GOODルート
ダンテが一人の時にディレットーレと会話してしまい、ディレットーレに挑発される。
ヴィスコンティがカジノに辿り着く前に黒服に襲われる。カジノがもう炎上してる!ディレットーレ取り逃がしエンドか…。ジュゼッペが餌にされる。
ニコラ行方不明エンド〜〜〜〜。
BADルート
見る前からもう辛い。行くべき時に行くべきところに行かないと、BADになるっぽい。
カードゲームには弱いが現実のゲームには強い男ギルバート。
Chap.07の裁判スキップされた!裁判と並行して動かないとBADなんだなあ。
オリヴァーの秘書!すご。オリヴァー、ドイツ(ゲルマン)の血がはいってるらしい。
ギルバートの方から告白しちゃう。我慢しない。他のエンドと違うところ。
ゲームオーバーじゃないと、軍警察にいちはやく気づくということがなく、よってギルが撃たれるということもない。廃工場をギルが買ったということにされて、軍警察が派遣されたよう。
ギルがなぶりものにされてる!「自白」とは罪を認めることであるらしい。
父親との遺恨が利用されている。父親との遺恨、シカゴマフィアに対するポジティブな感情(憧れ)もネガティブな感情(恨み)も、それはギルバート本人だけのものなのに。他人の好き勝手に言われる。
ギル有罪エンドか〜〜〜〜脱獄!?
ギルバートが側で守れなくなったいま、レオはファルツォーネに来ることを提案する。
助けてくれてありがとうオルロック〜〜〜〜!と思った矢先、背中に凶刃を受けるオルロック。死んじゃうの……? なんで……?そんな油断する人じゃないはずなのに……。
偽札製造の「主犯」、BESTではディレットーレ、GOODではジュゼッペ、BADではギルバート。
ルカも死亡……。
リリィ「ひとつ、またひとつと、私の手から大切なものが零れ落ちていく。」
脱獄したギルバートの前に立ちはだかるのは、ファルツォーネ。
ギルバートとお別れ。リリィの幸せを想うからこそ、ギルはリリィを突き放す。そういうつもりだって伝えられているだけ、心が離れていないだけ、マシかなあ。
ギルのBAD、他と比べると残酷じゃないな……(感覚麻痺)。
ゲームオーバー
BADルートからのひとつだけ。ギルの告白を遠慮するとこうなる。まあどうせ、ギルから告白してる時点でBADなんだけど……。裏口から出たギルが軍警察に撃たれる。
FINALE
アンリルート
一旦ギルバートルートらしい。
???さんと合流できた。CV立花慎之介っぽいけど、ディレットーレと同じってことじゃん。同一人物?双子?髪型はそれっぽいけど髪色が違うな〜。マフィアへの嫌悪はあるみたい。でも芝居がかった口調だし、やっぱりディレットーレか?
一章終わりにディレットーレ側の描写。ギル逮捕の裏側。
マルコが若い頃、事件が。マフィアに保護された女の子が死んでしまった事件。
「ダンテ・ファルツォーネ、女に溺れる」「ファルツォーネが地方都市で高級娼館を経営」「ファルツォーネカポの放蕩三昧、歪んだ性癖」
なんだこの新聞記事。ギルバートルートだとなかったはず。
ファルツォーネに昔いた子供はホットミルクが苦手だったらしい。
ディレットーレがイカサマしやすいルーレットを購入したらしい(Chap.03末)。「廃棄物の処分はちゃんとしないとね」と言ってヴィスコンティの構成員を殺すディレットーレ。スパイを用済みとして始末した、ってことでいいんだよね。
「かつての部下が語る、老鼠の首領、楊の真実」「凶暴、悪虐非道、逆らう者は身内も殺す」「日常的にヴェレーノの女に暴行、被害者多数」
本当のこと多くて笑う。女漁りは嘘。女には困ってないから。
先代の鍵の乙女もブルローネにいた。ファルツォーネの屋敷で保護されていた。もう亡くなったっぽい。
チップ換金のくだりが追加されてる。偽札忍ばせるつもりだろディレットーレ。と思ったけど、それともリリィに近づくための口実か。ロベルトに妨害されるディレットーレ。
ディレットーレ「運命の輪が回り出す先は、車軸次第……。軸が折れてしまえば、物語も終焉を迎える。【自由】とは耳に優しい響きを持ちますが、だからこそ、取り零しやすいもの……。」
セバスティアーノ・ガリエ。ガリエ家は10年前に屋敷の焼失、事故によってほとんどが死去。
カジノ通いをでっち上げられてる!1回しか行ってないよ!ラ・スタンパ社の号外という体のゴシップ。ラ・スタンパ社は発行していない。
偽札工場で刷ってるのか。嘘を嘘と証明するのは難しい。
Chap.05から分岐。教会の聖堂の鍵を貰う(会合の場所として使うため)。
アンリに会い、名前を教えてもらう。街のため、恩のある人のため、それは命をかけるほどのことか?と責めるように問いかけられる。リリィと話していると調子が狂うらしい。
オリヴァーの弟はギルベルトと言うらしい。ギルバートと愛称が同じ(というか、読みが違うだけな気もするが)。
教会に戻る選択。
過去のファルツォーネに関する、謎の回想。(☞リトンのだった。)
エミリオ来た。
エミリオ「きみを育んだ全てが、君に対する助言になる。」
試練は人の力で乗り越えることに意味がある。
ダンテルート、ニコラルート、楊ルートはマフィア間のブルローネの奪い合い。オルロックルートは教国とブルローネマフィアでのブルローネの奪い合い。ギルバートルートではブルローネの破壊を防ぐ話。ギルバートルートの敵はもはや、ブルローネを活かしつつ……という視点ではなくなっているため。
ディレットーレ、洗脳技術があるよう。評価されない記者に目をつけて誉めそやして、操り人形にする手口。度を越えて信奉し始め、目立ち始めたら処分する。めだっていないからこそ利用価値があった。
リーとオリヴァー組んでるの良すぎ。
ディレットーレの持つ写真立てには金髪の少女の写真があったらしい。楊がくすねてきた! 有能。隠密すごい。2枚のうち、成長した女性が写っているほうはダンテの執務室が背景っぽい。少女が写る古い方はわからない。
ソフィア「神の救いは与えられるものではなく、信じる心と共に人が掴むものなのです。あなたもそうやって生きてきたのでは? あなたのことも、神は等しく見守っておられます。」
楊「見守るだけの神に何の価値が? 試練を与え、苦しむ人を見下ろすなら、悪魔と何も変わりはしないだろう。」
リリィ「人が強く生きていくために必要なのは、助けよりも支えだと思うの。」
楊にとっては己の力こそが支え。
シルヴィオは子煩悩だった。
フェイとランのいちゃいちゃシーン。日常的にセックスしてて欲しい。やれーっ。
ディレットーレに盗みがバレた!
倒れるルカ。マラリア。病院に電話しようとするも、教会の電話線が切られていた。
街の人に偽札マフィアとか言われて殴られそうになる。アンリが庇ってくれた。
レオも親がいない。レオが親の不在による不幸に反論をしたときにすぐに察せるアンリ、ポイント高い。ファルツォーネは純血主義なので、レオは幹部にはなれない。アンリがレオを誑かす。けど、乗らないレオ。
厳しい顔をしていることが多いが、優しいダンテ。
クロエはシルヴィオを愛していた。シルヴィオはクロエ(15か16歳)と歳の差は10。クロエと出会った頃はすでにベアトリーチェと契っていた。シルヴィオはベアトリーチェのことを深く愛していた。シルヴィオ、息子も妻も愛していたけれど、カポという立場のせいで素直に振る舞うことが許されなかった男なんだね。クロエはシルヴィオを愛していたけれど、ベアトリーチェと結婚されてしまい、病んでいった。空を見上げるのは、占星術(星の巡り)のためか。クローバーで好き占いするようなものかなあ。
クロエ、自殺?
運命や神を信じて(身を捧げて)破滅したクロエのことがあったので、リトン(アンリ?)は運命や神を嫌っている?
このゲーム、ダンテの照れ顔が一番可愛いのでは🤔
楊が遊びにきたの可愛いな。
ストラノだとマフィアの評判良い。ロベルト〜〜ルートないの?リリィは手の届かない存在。
ロベルト(せめてこの想いが、歪むことのないよう……。自らを律していこう。)
ロベルト~~泣
シルヴィオからマルコに伝えたところによると、クロエを保護した理由は、クロエの両親の死にマフィアが関わっていたから。クロエの死因は自殺か他殺か。警察の調べでは溺死体だったらしいが……。クロエの運命を狂わせたのはマフィア。
マフィアが牛耳る街は争いが絶えないはず。平穏だった街は狂っていた、というのがアンリ?ディレットーレ?の考えか。
いやもうこれ、流石にディレットーレとアンリは同一人物だよね。
リリィに「良い夢を」と言った本人が悪夢を見ているという皮肉。
フェイランの胡麻団子のときのBGM、不穏なときのBGMで笑う。
悪行の根源が復讐ならば、その人はきっと苦しんでいる。と思うリリィ。敵は、もしかしたら自分たちと同じ存在なんじゃないか。
クロエは、ベアトリーチェとの結婚が祝福されていない(運命ではない)ことを知って、ベアトリーチェに何かした?(☞階段から突き落とした)
シルヴィオがベアトリーチェを選んだ。でも、クロエは星がシルヴィオとクロエを結びつけると言ったのだからそうなるべきだと信じている(ロベルトの暴走に似てるかも?)。クロエの死因は噂話かな(銃殺、刺殺、毒殺でばらばら)。
ロズベルグが来る。エミリオも来た(こいつ絶対長生きだ)。ベアトリーチェがダンテを身籠ったときには、クロエはもう鍵の乙女ではなかった?罪を懺悔するロズベルグ。今にも泣いてしまいそうな声色で喋るオルロック。豊永利行、凄すぎる…。ロズベルグとオルロックの仲がほぐれた。堅物のロズベルグに禁忌を犯させる女性はきっと素晴らしい女性だったんだろう、と言うエミリオ。
オルロック「単なる星の気まぐれじゃない。あなたの輝きを、星が見つけたんだ。」
正しくないと分かっていながら、教会に来てしまうアンリ。悪夢を見てリリィに救いを求めている。
アンリ「傷つけられた者が、傷つけた者に報復する。それは許されることだと思うかい?」
復讐を成し遂げることだけが救いなのでは?とアンリは問いかける。
アンリ「過去を断ち切り、解放されるためには、すべてを破壊するしかないだろう。——そう、恐らくは自分自身でさえ。」
リリィはその人を止めたいと答える。
その人を許す☞アンリルート
許せない☞大団円ルート
復讐によって多くの人が苦しんだとしても、それで世界中から憎まれたとしても、その人に苦しみがあったことには変わりがない。(逆もまた然りだけど、アンリルートだとこう。)
ニコラはアンリ(リトン)のこと覚えてるんだ…。思い出したらしい。アンリの愛称は「リトン」らしい。
ディレットーレ、1年間で周りで20人以上自殺しているらしい。こわい。ギルバートの買収した陪審員が逮捕されたらしい(ギルBADの2回目の裁判と同じ展開だ)。
ギルバートルートでニコラが殺されたの、ディレットーレ(アンリ)に気づいたから…?
クロエたちの両親は、ファルツォーネと敵対していた組織に殺された。クロエがファルツォーネにとって重要だからといってクロエを誘拐する際に。クロエとアンリはファルツォーネが保護できたけど、ご両親は……。
アンリ「誰かの気持ちを自分の思うままにしたいとは思わない…?」
アンリ「……神を、恨んだことは?」
自分や自分の大切な人が追い詰められて、自分の力ではどうしようもなくて、誰も助けられなくて…そんなときには神を恨むかもしれない→オルロックBAD
→アンリの気持ちに寄り添っている。
クロエには、街が好きでいてほしかった。街が好きだと言う姉が好きだった。アンリの気持ちはそういう感じかも。
すれ違いだなあ。思い遣りのつもりが人を傷つけたりするんだ。ニコラとロベルトは立場がなければ仲良くできた。ロベルトの立場を知ったニコラは良かれと思ってロベルトと他人のふりをした。ロベルトは意図を知らずただ素気無くされたと思ってしまって傷ついた。でも、ギルバートのおかげで(あと、マフィアが力を失って荒れる街の現状を見て)マフィアへの偏見が解けたロベルトは、ニコラへの当たりも柔らかくなった。
オルロック「……読めない。はっきり言ってほしい。」
ニコラ「彼女とデートしたい。だからオルロック、君はしばらく外してくれない?」
リリアーナ「……っ!?」
ニコラ「逢引きについてくるなんて……。そんな野暮な真似はしないでほしいな。」
オルロック「こ、ここ、こんな、こんな状況でデートなんて、ニコラ、何を、考えっ……!」
オルロック可愛い!!!!!! 取り乱し方可愛い。豊永利行すごい。
アンリ「この街は異常だ。起きないはずの事件が起き、その真実はマフィアに握り潰される……。痛みを背負わされるのは、いつも、無辜の民だ。……あなたも救えなかった命があるのでは?」
マルコもアンリの洗脳にかかりかけてる…? こういうの、心がざわざわする。人が自分の大切にしてたものに疑いの目を向けて破壊してしまうような行いに身を委ねてしまうこと(=洗脳されること)。前提となる価値観に小細工をされたような感じがして、すごく気分が悪くて、気持ちが悪い。逆に、興奮するとも言える。
→根源となる目的(動機、欲望、役目、責務)さえたがわなければ、人は大丈夫だ。
ニコラ、(アンリと親密になった)リリィを伴っているので、このルートだと殺されない…? ニコラの口八丁と流石の面構えで、黒服たちを手玉に。
ニコラ「まるで、自分に近づきすぎた人間を許しておけないみたいだよね。」
自分以外信用していない。つまり、アンリはずっと孤独だったね……。しかも悪夢を見ている。
意志の固いリリィを残して、ニコラは工場から逃げおおせる。当然オルロックはニコラを責める。ダンテは何も言わない。ニコラにとってそれは叱責されるより堪えた。
ディレットーレのときだとアンリの時と振る舞いが違いすぎる。「ディレットーレ」は文字通り、アンリのペルソナ(仮面)なのか。
アンリ「私は神を信じない。だから神の罰など怖くはない。神はクロエを選びながら、クロエを救わなかった。そんな力なき存在を恐れはしない。」
神がアンリの行いを見過ごしても、アンリ自身がそれを罪と認めている。これは「《神》は内在している」ということだと思う。リリィを犠牲にすることは、自分が憎んだ行いを、自分の手で行うことになる。復讐というのはそういうものだが、クロエの面影を認めるにつれ、その思いは強まり、歯止めが効かなくなる。でもアンリは、問答を経て、リリィがクロエとは違う人間なのだと理解した。
アンリは自分が実はまちがっているのではないかと、気づきかけている。でも、それまでの孤独と苦しみの歳月、罪悪の歳月が、彼を突き動かし続ける。あとには退けない。だから前提(「悪いのはファルツォーネ」)を正当化しようとする。そんな前提が、いまはもう機能していないなんて分かっているはずなのに。
「罪」は消えない。何も免罪符にはならない。
楊の核心めいた挑発でアンリの仮面(口調)が崩れるの、良い。
復讐とは、苦しみを与えた原因を苦しめること。でも、苦しみに究極の原因なんてあるのか、あったとして、それに報復することはできるのか。原因があるとすれば、それは視野が狭いだけだ。成長して視野が十分広くなってしまったアンリには、苦しみの原因が具体的には存在しないことが指摘されればわかってしまう。
クロエを重荷から解放したかったアンリは、いつのまにか自分がその目的に縛られていた。その点、ダンテに対するニコラと同じかな。
アンリは目覚めている間も悪夢を見ていた。
リリィは、壁の向こうにいる存在が、自分と同じ(人間の心をもった人間)かもしれないと思った。アンリはリリィを生かしたいけれど、自分は死ぬべきだとかんがえる。でもアンリは、自分がリリィに対して生きてほしいと思うのと同じように、リリィが自分に対して生きていてほしいと思っているのだと気づく。壁の向こうにいる存在は、本当は、自分と同じだった。
楊「生死が懸かる瞬間は面白いが……。結果が見えた局面に興味はなくてな。」
アンリは自分が汚れていると思っている。姉を失ったあと、アンリはファルツォーネの遠縁の家に出された。純血主義の家だから、養子が歓迎されることもなく、慰み者になった。一家にはクロエと同じくらいの娘がいて、アンリに優しくした。でもそれは「遊び」だった。優しい虐待。うまくやるとパンをくれた。餌付け。ペットと同じ扱いだ。アンリがファルツォーネを憎んでいたのは、姉がどうこうではなくて、自分が受けた仕打ち(姉を失ったこと、養子先で虐待・動物扱いされたこと)という方が理由として強そうだ。不慮の事故で娘が死んで、そのあとアンリはその一家の人間全員を殺した。そうでなければ殺されていたから。イタリア留学生のガリエと親しくなり、殺して、成り代わった。ガリエの家族もみな殺した。
アンリ「私は——人間の醜悪さを知っている。自分を含め、様々な悲喜劇を目にしてきた。……君は、そう思わないかもしれないが。生きているものは汚いよ。だから、私は人間が嫌いだ。触れたくもない。」
綺麗なものが好きなんだ、アンリは。




自分が汚れた存在だと思っているし、他人も汚れた存在だと思っているから、触れたくないし、触れられたくもない。仮面をつけるし、手袋もする。
「手」は救いの暗喩。
エミリオ「人は罪を犯せば、必ず罰を受ける。君にもいずれ報いが来るだろう。それが【罪】というものの仕組みだ。罪と罰は、分かてないもの。」
エミリオ「神は本来、人間の罪悪を赦すもの。罰するものではないのだから。」
悪夢によりゆめとうつつの境目が曖昧になって全てが醜く見えていたアンリは、いまはもう夢を夢と思えるようになった。
アンリはリリィにすら触れたくなかった。そのうち触れてはいけない気がして、遠ざけていた。でも、触れたくなった。
大団円エンド
Chap.07で許せないと答える。
アンリは自分を許すことがないし、世界も許さないと思っている。
アンリエンドと違って、リリィが工場に取り残されない。工場に火を放って逃げる。アンリはあえて工場に人を残した。アンリはマフィアたちに自分の所業を終わらせてもらうつもり……?
カジノに殴り込みはせず、会合を装って証拠をディレットーレに突きつける。イタリアの法に委ねるのではなく、ブルローネ内で蹴りをつける。公の裁判にかけられないといっても、内内で殺せないわけがない。マフィアが手を下すことに意味がある。
マフィアには、敬う者と同じ数だけの厭い憎み疎む者がいる。【誇りある男】の生き様は、愛される日が来なくとも、罪を背負ってでも生きること。
え、大団円ってそういう感じ!? ブルローネは良い感じになりました、じゃん。アンリは救われないエンドじゃん……。アンリを救ってくれ……。
ロズベルグがオルロックにちゃんと接してる。もしかしてパパ?(それはそう)
大団円ルート、ギルバートのBESTとどう違うんだ???と思ったけど、ニコラの生死か……。それは大きいな。アンリは救われないが……。
ゲームオーバー
・アンリと会わずにギルバートのもとに戻るとゲームオーバー。Chap.06でアンリが庇ってくれなくて暴力を振るわれる。
・アンリかもと思ってちょっと見てくるとゲームオーバー。アンリじゃないんかい!!!酔っ払い?ヤクチュウ?にナイフで刺される。
・ファルツォーネの屋敷でジュリアから話を聞いたあとに、一緒にお茶しないとゲームオーバー。リリィを帰す途中でダンテが運転する車が銃撃される。ダンテのそばを離れる。ダンテに危険を知らせようとして撃たれる。ダンテも撃たれる。
・ロズベルグに会って話を聞かないとゲームオーバー。オルロックが先に会ってくる。爆発した!?瓦礫に押し潰されるエンド。2回同じ場所を使うのが良くなかったらしい。
・マフィアが怖くない、自由になりたいとか思わない、神を恨んだことがある。→クロエと似てるらしい。鍵の乙女は重荷。アンリがリリィをクロエと同一視する。救えなかったクロエを救うことができてしまう。心中。罪の精算?罪が罪ではなくなってしまう。罪が、罪ではないもの(正しいこと)として報われてしまう。カジノの爆発で心中エンド。
・工場で爆発エンド。アンリに無言で返すとこうなる。アンリとしてはニコラたちが来ることは察せているので、リリィに心を開いていないと、殺しに来る。
番外:スタッフブログ読書
本来はゲームをやる前に読むものな気もするけど、オトメイトスタッフブログをクリア後に読んだ。1926の記事は読まないようにして。手に入れた情報を書いておく。
シナリオ担当の一言
ダンテ:マフィアのカポなのに常識人。遅刻しないタイプ。
ギルバート:26歳なのに大人すぎる。
楊:愉しいことしかしてないのに満足してないワガママ。
ニコラ:存在がずるい。色々反省してほしい。
オルロック:案ずるより産むが易し。思考より行動。
恋愛テーマ
ダンテ:必然
ギル:翻弄
楊:籠絡
ニコラ:救済
オルロック:解放
サイレント映画風演出
ダンテは母親似、ニコラは父親似
好きな食べ物
ダンテ→苺のマチェドニア
ギル→ディープディッシュピザ🍕
楊→干焼蝦仁(エビチリ)
ニコラ→アクアパッツァ
オルロック→ビーゴリ・イン・サルサ
動物に例えるなら
ダンテ→猫
ギル→ライオン
楊→虎
ニコラ→犬(ゴールデンレトリバー)
オルロック→ウサギ
アンリ→フェレット
花
ダンテ:エーデルワイス(高潔な勇気)
ギル:グラジオラス(情熱的な恋)
楊:夾竹桃(危険)
ニコラ:クレマチス(策略)
オルロック:睡蓮(清純な心、信仰)
主人公:百合(純潔)
アンリ:シオン(追憶、君を忘れない)
楊は相手によって嘘のつき方を変える。
ダンテは自分の気持ちをあまり言葉にしない。
オルロックが素早く喋る時、「考えるまでもないこと」「すでに考えた後」のどちらか。
楊はやらないだけで料理上手。
カルロはイタリア語で「自由」。カルロ・コッローディ(ピノキオの作者)。
楊には照れという感情がなさそう。
ロズベルグ卿がドイツ人なので、オルロックのChapterはドイツ語。
ディレットーレの口調は元のセバスティアーノの丸コピ。本物のセバスティアーノはサイコパス。人の痛みとかわからない。アンリはそれを人格ごとトレースしてペルソナにしてる。アンリ、33歳。身長180cm。誕生日1月18日。血液型AB。
アンリは視力が低めらしい。物がぼやけて見える。それって、幻覚と触覚の中で生きているってことでは。視覚が現実の把握の用を為さないということは、触覚が鋭敏になるということで、アンリエンドの触れる触れないという話と相性が良い。
また、アンリは翻訳の仕事をしているので、仕事中はメガネをかけているんだろうな。メガネかけたアンリのビジュアル、健康に良さそう。
犬派?猫派?
ダンテ:猫派(かわいいから)
ギル:犬派(役に立つから)
楊:犬派(食べられる部分が多いから)
ニコラ:犬派(従順だから)
オルロック:猫派(どちらかといえば)
総括
ニコラ、ダンテ、楊、オルロック、ギルバート、アンリというふうに、オトメイトスタッフブログの攻略推奨順で攻略した。攻略する度毎に、「良いキャラ~」ってなりました。事前の予想では楊とオルロックが気になっていたけれど、蓋を開けてみても彼らは良かった。ニコラは優しい笑顔で嘘を吐くのが素敵だし、ダンテはビジュアルが良いうえに可愛いし、楊は一番官能的で倒錯的だし、オルロックは最も素直で素朴で可愛いし、ギルバートは頼れる伊達男。それぞれに良さがある。でも、私は隠しキャラのアンリに全部持っていかれてしまった。人間が大嫌いなのに自分が人間であるという矛盾を抱えた彼を救いたい。度し難いけれど、救いたい。アンリを推すようになった今では、大団円エンドが物足りない。1926を早めにやりたいです。
大筋では、役割や運命といった枷に縛られた男たちが、深い愛と出会って救いを得る、という物語。愛とは人を一般性から特殊性へと掬い出すものである。「鍵の乙女だから」「マフィアのカポだから」「使徒だから」「こういう人間だから」。こういった一般性(呪い)ではなくて、「その人だから、存在していい」と赦すものが愛。リリィがどのルートでも「でも、私が鍵の乙女(利用価値がある存在)だから、みんな優しくしてくれるんだ……」みたいな独白をするけれど、どのルートでも最終的にはこの逡巡を乗り越える。そうして、各ルートで男たちを救う。「こういう性質があるから好き」というものには、愛は還元できない。愛は個別具体に宿る。「こういう性質/役割をもった人だから肯定する」のではなく、「この人だから肯定する」ことが愛なのだ。
あと、BADエンドはどれも、思ったよりも遥かに救いがなくて、最高でした。
最後に、このゲームをプレイしている最中に思い出された言葉を載せておきます。
ドストエフスキーにとって、イエスの神性のしるしは、万人に対する同情を、一人一人の特殊性において、すなわち、彼らを一つの苦悩する人類というようなある実体に総括することなく持ちうる彼の能力のなかにはっきりと現れていた。
―ハンナ・アレント『革命について』
The greatest happiness of life is the conviction that we are loved, loved for ourselves — say rather, loved in spite of ourselves.
―Victor Hugo人生における最大の幸福は、自分が愛されている、自身を理由に愛されている――いやむしろ、自身にも拘らず愛されている、という確信である。
―ヴィクトール・ユゴー
良い作品でした!