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感想・備忘録・夏休みの自由研究

9月の作品メモ

2025/09の作品メモ。

 

今月はニンダイでダンロン新作の発表があったり(9/12)、オトパ2025に行ったり(9/13)、関西万博に行ったり(9/16)、ニンテンドーミュージアムに行ったり(9/17)、誕生日だったりして、忙しかったけど、楽しかった。

 

実写映画『8番出口』

exit8-movie.toho.co.jp

少し冗長さを感じつつも、それも持ち味だと呑み込んで(ループする地下通路の話なので)、楽しく鑑賞できた。

演出が良かった。冒頭の演出が特にゲーム的で嬉しかった。一人称視点のゲームみたいなカメラ移動とか。特に、主人公がワイヤレスイヤホンを落とすシーンで、ワイヤレスイヤホンが2つとも一揃いで落っこちててゲームっぽすぎた。

「演技をしている二宮和也」が好きなので、それだけで満足度は高い。

ポスターに異変があるかを確認するときの「歯医者、エッシャー」というセリフが耳に残りやすい。

津波津波すぎた。原作ゲームにあったのは「『シャイニング』オマージュの赤い濁流」だったけど、映画でのそれは、サイレンが鳴っていたり、津波漂流物が残されたりしており、明らかに津波を意識した表現になっていた。

赤ちゃん異変がちょっとしつこかったけど、たぶん「人によって異変の内容が違う」ということ。何事かについて迷いを抱いている人が迷い込み、その迷いに即した異変が現れる地下通路。地下通路のループ構造は迷いの比喩。「同じところを巡っているようで、実は差異が存在する場合もあり、その差異に気づけるかどうかがループを破る鍵」というのはかなり象徴的。地下通路を見つめる過程で、自分の迷いを見つめ直す。映画化するにあたって一人の人間を描くのであれば、そういうふうに改変するよな、という感じ。

「8番出口じゃない偽ゴールに引っかかると地下通路に取り込まれてしまう」と思わせるような描写も良い拡張だったと思う。おじさん。

エンドロールが視覚的に凝ってた。ラヴェルの「ボレロ」に合わせて音ハメ。

 

アニメ映画『チェンソーマン レゼ篇』

chainsawman.dog

3年前のアニメは色々と残念だったけれど、これはとても良かった。

「レゼ篇」は原作からして完成度がべらぼうに高くて好きだった。映画に向いた構成だとも思う。花火が打ちあがるシーンを中心に、シンメトリーな構成になっている。それは「レゼ篇」においてのみならず、『チェンソーマン』第1部においても当てはまっているのだから舌を巻く。『チェンソーマン』第1部は「デンジが色んなモノを手に入れていくが、レゼ篇の中心である「花火シーン」を起点として、手に入れたモノを失っていく」という構成なんだよね。

漫画で読んだとき、最後のシーンでデンジが花束を食べるのが本当に切なくて、印象的だった。あと、原作だとレゼからは窓越しにデンジしか見えなかったけど、劇場版だとたぶん花束まで見えてて、そこはレゼにとって救いになったのかなぁ、とぼんやり思った。依然としてデンジには何も伝わりませんけどね(そこまで変わってたらダメだと思うし)。

夜の学校のくだり、かなりホラー映画に寄せた演出になってて良かった。

レゼのCVが上田麗奈なの、見る前のPVとかだと「あんまりかな~」って思ってたんだけど、見たら「けっこう良いな、流石」くらいになった(何様?)。

ビーム(CV:花江夏樹)が可愛かった。ちぎゃう……ちぎゃう……。だーいせーいかーい!

暴力の魔人が動いてるのがまた見れて嬉しかった。

円形のもの(皿や目など)を上から映す構図がたくさん使われていた。ある種の気持ちよさがあり、映像で韻を踏むというか、そういう感じ? 名前ありそう。

全ての要素が概ね満足だったけれど、デンジVS.レゼの戦闘シーンは原作よりも大幅に盛られていて、若干飽きちゃった。まあ、原作の戦闘は結構短めだったからそのままだと尺が足りないし、しょうがない。

デンジの夢に出てくる開かずの扉や、天使の悪魔の過去など、もちろんレゼ篇の範囲では回収されないものもちゃんと描写されていたので、続きもアニメにするんだと思う。楽しみだな~。早くアニメで闇の悪魔の演出を見たい!

OPの米津玄師「IRIS OUT」。MVだとレゼの「ボン」「バン」の声が入ってたんだけど、映画では入ってなくて地味に感心した。OPのタイミングではレゼはおろかボムすら出てきてないからね。


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書籍『協力と罰の生物学』

進化生物学の入門書。かなり一般向けに書かれてるけど。

「協力」のことをなんとなく相互的な概念だと思ってたけど、確かに「一方的な協力」というのもあるなぁと思った。

「罰」があるのは、協力しないフリーライダーを、協力による利益にただ乗りさせないためだという。この書き手の用いる「罰」という言葉の意味がよく分からないなあと思っていたら、一般向けにするための呼び方らしい。

 進化生物学では「懲罰(punishment)」と「制裁(sanction)」という単語は使い分けをされます。懲罰というのは、ホンソメワケベラのオスのように、協力的に振る舞わなかった相手を懲らしめることで、次回から協力を引き出そうとする行動を指します。言ってみれば「反省」を期待したやり方です。それに対して植物が根粒菌に酸素を与えないのは、何も根粒菌に反省を促しているからではなく、フリーライダーを殺して、付き合いを強制的に終了させ、自らの協力が搾取されるのを止めるという働きがあります。
 いくつかの例で見たように、自然界ではよく「相手を殺す」という懲らしめ方がとられます。これは制裁に対応します。それに対して懲罰は「反省」という過程、つまり学習能力が必要ですから、それ相応の高等な種にしかみられないと期待されます。本書ではこれらをまとめて罰と呼んでいます。
 また、大腸菌が侵入してくるファージに対して制限修飾遺伝子で「懲らしめる」例は、そもそもファージが大腸菌に利益を与える存在ではないので、罰というよりは単なる防衛と進化生物学では解釈されますが、本書では数多くの面白い生命現象を読者のみなさんに紹介するために、そのような例も広い意味での「罰」として紹介することにしました。

しっぺ返し戦略(囚人のジレンマにおいて、最初は協力し、協力されたら協力し返すが、裏切られたら裏切り返す)はフリーライダー排除の一助になっている。

協力する者に対する罰=非社会的罰。復讐や報復に近い。

「報酬を与える者」は評価されやすいが、「罰を与える者」は評価されにくい。報酬と罰──飴と鞭には、非対称性がある。

 

気になった生物

トクモンキー

ikimonopedia.com

マネシツグミ

j-galapagos.org

アフリカミツバチとケープミツバチ

nazology.kusuguru.co.jp

セイヨウオオマルハナバチ

www.pref.hokkaido.lg.jp

 

楽曲『オーパーツ


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普段聴いた曲なんて書いてないけど、これについては流石に少し書いておきたいです。

ポケミクコラボ楽曲。作詞作曲:煮ル果実。「N」のテーマソング。
BW15周年の記念ということだと思う。Nは私の青春なので、最高すぎる組み合わせ。本当にありがとう。

BWも薄桜鬼も9/18発売だということに今更気づいた。

主人公とNの対峙シーン本当に好きだから、それをモチーフにしたカットを入れてくれるの本当に嬉しかった。

原作BWのNとの最終戦BGMである「決戦! N」は、作曲者である増田順一が公言している通り、素数をモチーフにした楽曲。それに肖って、エマープ素数をモチーフにして作曲したという。バケモン???

 

ゲーム『9 R.I.P.』都市伝説編・星絆√

人気絶頂のなか病死したアイドル・SENA(星絆)。CV:柿原徹也
柿原さんの声ってあんまり刺さらないんだよな~。でもまあ、そんなに悪くなかった。

夢がない主人公と、死に気付いて夢を諦めることになった星絆。

香羊ルートより生き返るのが早い! 生者である主人公と死者である星絆は交わらない。
しかし主人公は星絆に会いたくて鏡の世界へ。
生者のぬくもりを感じた響が暴走、襲ってくる!

 

終幕 天. 魂からの愛
響に襲われる主人公をかばった星絆。消えつつある星絆を救うために、主人公は自身の魂を分け与える。それによって主人公は再び死んでしまう。鏡の世界で主人公死亡エンド。

現実世界では失踪扱い。咲耶果だけが事情を知っている。こういうシチュはちょっと好き。咲耶からしたら寂しいと思うけど……。

幽霊同士で寄り添うエンド。

 

終幕 神. 2人の夢
現世に帰ってくる。優衣ちゃんと紅華さんが勾玉に力を込め直してくれる、良すぎ〜。

その勾玉の力で星絆を助ける。星絆とはしばしのお別れ。でもいつでも見守ってくれているみたい。他の男の話を少しでもちらつかせるとポルターガイスト現象を起こしてくるw

勾玉に力が溜まった時にだけ会える。まるで織姫と彦星。「星を見る人」の都市伝説を担う星絆にピッタリ。

 

終幕. 引きずり鏡?
鏡の世界に留まって悪霊化してしまうバッドエンドすき。

 

ゲーム『9 R.I.P.学校の怪談編・響√

次は紅華ルートかなと思っていたんだけど、土岐隼一(響役)、立花慎之介(聖ヤ役)、KENN(幸麿役)がオトパ2025土夜に出演するということで、響と聖ヤを優先することにした。(ごめん幸麿……まだ出来てないよ……)

響は「引きずり鏡」として学校で噂される幽霊。CV:土岐隼一

学校の怪談編・共通
学校の怪談編では、進路を姉に相談してみる。
そして学校が異界化。赤い月が浮かび、隠世のようになっている。
からからさん(紅華)に遭遇したのち、引きずり鏡(響)にも遭遇。

【保健室の少女】優衣ちゃんも登場。相変わらず優しいしメンタルイケメン。紅華さんと優衣ちゃんは初対面らしい。

聖ヤさんも登場。たまたま巻き込まれたらしい。優衣ちゃんとは古い仲らしい。変態成分控えめ。

ある種、神隠しのような現象らしい。これを解消するには、神隠しを引き起こせばよいらしい。対消滅?逆操作?
そのために七不思議を起動する。優衣ちゃんは経験者で、その結果死んでしまったらしい。なんで神隠しをしようとしたんだろう。
七不思議には、【からからさん】、【保健室の少女】、【トイレの花子さん】、【願いを叶える本】、【引きずり鏡】の5つがあると判明している。

紅華さんから1949年の「神降ろし事件」について聞く。月神功という男によって、行方不明の7人中6人が殺され、現在高校が建っている場所で死体として発見された。そんなところに学校建てるな!
行方不明の残りの1人は、功の娘・月神優衣。優衣ちゃん。

響は被害者の1人。自殺。
よくよく見てみれば、響が手にもって首に巻いているのは首吊り用の縄か……。

優衣ちゃんは父によって殺された幽霊たちに罪悪感を抱いている。校内の幽霊に遭遇すれば平謝りするしかない。

自分の二の舞にするまいと主人公に協力してくれる優衣ちゃんかっこいい。

黒い影に襲われる。いきなりホラーみたいにならないで!!

学校の怪談編、紅華さんの推しが強くない? 紅華さん好きになっちゃうよ。
意外と響くん好みじゃないかも。うじうじしすぎ?後輩属性?

響くんは周りが苦しんでるのが辛くて自殺した?→よって主人公が苦しんでるのを見たくない。

神様は進路のことをいったん考えないように、神様はプリントを白紙にして学校を隠世っぽくしたのかも。モラトリアムみたいな。

お辞儀する時にいちいちちゃんと暗転するの(無駄に?)細かい。

悪霊の腕をバキバキに折って脅す。いいね。

優衣ちゃんが調べてきた七不思議。【らくがきくん】。こちらもまた月神功の被害者。

優衣ちゃん呼びに。優衣ちゃんメロすぎる。

「生者だから惹かれてるのかも」と悩む響。

七不思議最後の一つは【開かずの扉】、あるいは、男子に毒入り弁当を渡す女の子の話(【毒入りランチ】)。どっちだろうか。

個別
響くんのぶんの彼岸花の色が消え、個別√へ。
「響を成仏させずに現世に戻れば後悔する」と感じた主人公は、響くんの内情を話してもらうために鏡の世界へ。

響の実の両親は、響を深く愛していて、響の幸せを願っていた。戦争でその両親を亡くして、響は遠縁の家へ。そこではずっと孤独だった。ある日の帰り道、月神功に攫われる。周りの子達が殺されていく中、次は自分の番かもしれないという恐怖に直面し、自殺を選ぶ。《望んで死ぬのだと自分に言い聞かせないと幸せになれないと思い込まねばならない不幸》だ。

倒れそうになる主人公。聖ヤ登場。表では主人公がいないと大騒ぎになってるらしい。聖ヤさんかなり情熱的で粘着質。かなり気になる。

「帰ったら進路について考えなきゃ」&「考えて話しても取り合ってもらえないかも」という恐怖で主人公は悪夢を見まくる。

自殺した響は地獄で罰を受け、刑期を終えた後にこの学校に来たらしい。自殺が罪とかキリスト教かよ〜。
鏡の世界を作ったのは聖ヤさんらしい。確かに一幽霊にどうこうできなさそう。その場所として。響は自ら学校を選んだというけど、怪しい。何か隠してるな。

親には愛されるが子どもたちの中では無視されていた響。その悲しみが親にバレないように、作った笑顔を見せるようになったという。
主人公も、母親を笑顔にするために行動していた。医者になることもそのひとつだった。自分を愛してくれる人のために「自分」を殺す。その点で主人公と響は似ていた。

聖ヤさん面白すぎる。

響くんの心残りは何だろう。
互いに想い合ってるのは分かってるけど、結局は結ばれないと分かっているから互いに踏み込めない距離感、なんか良いな。

こっくりさんが響にとって特別だった。だから都市伝説編で教えてくれるんだね。

響は自分にとっての幸せを口に出来ない。
結局結ばれないならば、と酷薄なフリをしてくる。強引に近づいてくるけれど、あくまでフリ。主人公は自ら口付けする。
触れることで、響の想いが流れ込んでくる。心残りは「月神功への復讐」。自分でも復讐心が制御できてない。

紅華に襲われている小芝居をうって、響を誘い出す。ここすき。

これまで告げていなかった、自分の名前を告げる。良いね。

ジレンマがあり、響はどうすればよいのかわからなくなってしまう。

聖ヤさんから月神との面会を提案される。
月神と面会。月神は反省しているようで、平謝りする。

 

終幕 天. 二重生活
このあたりから分岐。
言葉を紡ぐことを躊躇する響の代わりに、憎しみを表明する主人公。実際に主人公も憎しみを感じている。まさに「愛とは一致である」だ。代わりに言ってもらえたことで、響が放つべき言葉はなくなった。月神との確執はなくなった。

壁があるから乗り越えることに価値が生まれる。壁がなくなって一体化することは価値を生まない。壁を乗り越えようとするから尊い価値が生まれる。

言葉にするのは建前で、口づけで本音を──重たい愛を伝える。このコンセプト大好きかも。

エンディング。鏡に通う日々。でもいつかは学校は卒業するんだし、やっぱり現実で好きな人ができたりしちゃうんじゃないのって想像しちゃうな。9日間失踪していた扱い。時間進んでるんだね。

 

終幕 神. 七色の光り
神エンド分岐、響に「好き」の意味を聞き返すのではなく、自分の気持ちを伝える。
月神との面会から分岐。響が月神に自分で想いを伝える。優衣ちゃんのことを話題に出してくれて嬉しい。ちゃんと愛されていた自分と違って、月神親子はすれ違っていた。響にとって、優衣は被害者のように思えた。

響は成仏する(=天国に行く)。そばにいるだけが愛じゃない。想って、胸が暖かくなる、それも愛。天国で待っていてエンド。

めちゃくちゃ素敵なスチル。楽しい人生の終着点、その先で待っている。素敵~!

 

総括
鏡を通じて自分を見つめる寓話だったように思う。響自体は「まあ悪くはないな」という程度なんだけど、エンドはどっちも大好きかも。

 

ゲーム『9 R.I.P.異世界編・聖ヤ√

聖ヤは地獄の大看守。CV:立花慎之介

異世界編・共通
進路の決断に直面して、美味しいものに現実逃避! 喫茶店に行ってパフェ食べよ~。
神社にも寄らず(寄ると、妖編に分岐するらしい)。
進路の紙が一刀両断! 母親からの電話にも出ない。

魅ナミには「好きにならねえよ!」、聖ヤには「なんだコイツ!」って思いながらプレイしてた。

赤一色の電車で魅ナミに起こされる。騙されないぞ!頭のそれ何だよ!
楊みたいな感じになりそう。CV岡本さんだし。

聖ヤさん来た!魅ナミに触れられた場所を唇で浄化してもらった。
HOは「Hell Organization」の略で、ここはその東日本支部らしい。

聖ヤさんおもろすぎる。

70年前にも生者が地獄にいたらしい。優衣ちゃんのことだね。

聖ヤがレイカを連れている。仮釈放らしい。この後香羊に付きまとうんだろうな。

エレベーターで現世へ。生者がそのエレベーターに乗って現世に来ると、なぜか隠世っぽくなっちゃうらしい。学校の怪談編の使いまわしのご都合設定だよー。
やったー、優衣ちゃんに会えるよ-!→ちょっとしか会えなかった…
紅華と香羊にも遭遇。

聖ヤさん、めっちゃチューしてくれる。チューが加護を与えるような行為なので、正当化されている(Fateの魔力供給とかを思い出す)。嬉しいね。

個別
イカに襲われた!エレベーターが目当てらしい。

イカに乗り移られて…現世に。
意識の中でレイカと対話可能。感情的なレイカに対応するために、聖ヤのように理路整然と話すことを意識する。
優衣ちゃん助けて!紅華さん助けて!

聖ヤさんが助けに来てくれて、キスを施す。イカが主人公の口を借りて「気持ち悪い!」とか言ってると思うとちょっと興奮する。

堪らずレイカは主人公の身体から抜け出す。そこを銃で撃たれ、レイカは霧散する。

仕事人モードと変態モードを往復する聖ヤ。そこに本当に「自分と同じ気持ち」があるのかが主人公の葛藤になっているけれど、プレイヤーはメタ的に聖ヤも「同じ気持ち」だとわかるので、カプ厨的な楽しみ方になりそうな気がする。夢女的には、「もっと素直になっていいのに〜このこの〜」みたいな気持ち?

生者の頃の名前は「聖夜」。血の繋がりのない父との仲は良好で、同じ職業であるエクソシストを志す。ある時、悪魔に取り憑かれ、父が命を賭して助けてくれる。しかし父の亡き後、そのことがトラウマとなり、悪魔を祓うことはできなくなってしまった。自殺。
弱い自分を呪っているのは響と似ているかも。

赦しの物語。自分を赦せない男に赦しを与える。
このスチルの聖ヤさんの顔、ちょっと幼い感じがして可愛い。

弱い心を強くして悩みに向き合えるようになるために地獄に送られたのかも。じゃあ聖ヤと一緒に強くなるっていう話なのかな~。

魅ナミは主人公の魂を手に入れるために、母親の夢を狙うだろうと予測がついた。

チューたすかる。

忘れてたけど、主人公は失踪してるんだった。

いざ、母親の夢へ。

終幕 天. 新たな生活を、愛しい人と共に
天エンドだと、2回目のキスのとき、霊力を渡すと宣言される。
お母さんにうまく声をかけられず、お母さんが起きる時間に。これでは魅ナミがいつ来るかわからないので、夢に留まり続ける。

そのうち聖ヤが声をかけてくる。
え、死んじゃうってこと!? (びっくり)
夢の中で母親にお別れ。お別れが言えただけマシかも…。

HOに就職エンド。カップルコーデっぽくて素敵。死んじゃうのは悲しいけど。

 

終幕 神. メンヘラ夫
無事に魅ナミを撃退。
「死後、一緒になろう」と約束して現世へと帰る。
が、現世に戻って少し経った後、聖ヤが自室に現れる。やり取り可能、姿も見える。
3回目のキスの際に力を渡しておいたおかげらしい。

 

総括
聖ヤさん、見た目も性格も声も好きだが、なんか「恋愛的に好き!」ってなれる感じじゃないな。面白いが勝っちゃうかも。でも「弱さを支えたいな」と思わせるところはあって、そこは好き。私がいないと彼を赦してくれる人がいないでしょ?まったくもう。

聖書とか言ってるし、やっぱりキリスト教
でも成仏とか言ってるの気になる。天国に行くことを成仏って言ってるっぽいけど。
こはちょっと気になった。

死者に触れて、未来のことに向き合う。

 

ゲーム『9 R.I.P.学校の怪談編・紅華√

紅華(くれは)は「からからさん」として学校で噂される幽霊。CV:増田俊樹
良い人、素直な人って感じの印象。

学校の怪談編・共通
物に触れて嬉しそうで可愛い。

紅華は「からからさん」という怪談として、恐怖と忌避の対象となっている。そんな折、主人公が恐れるどころか幽霊への憐憫を表したのを聞き、主人公を気に掛けるようになったらしい。

紅華さんには記憶が一部ない。

お芝居が好きらしい。そういえば香羊が一緒に映画を見に来るとか言ってた気がする。

【毒入りランチ】回収後、プリントの彼岸花の数が増えて8本に。七不思議は8つあったッ! 悪霊に襲われて、個別ルートへ。紅華さんは何をしてるの!

個別
悪霊は8つ目の七不思議に触れて欲しくないらしい。
悪霊に触れられた右頬に痣が! 紅華さん、「自分のせいだ、もう近づかないぞ」みたいに思ってること多い気がする。

紅華さんが月神功かもみたいなくだりあるけど、別ルート的に否定されている。

図書室に開かずの間が!学校が年一で霊を鎮めてるらしい。そんなとこに学校を建てるな!(2回目)

悪霊は鏡の世界に閉じ込めたらしい。響は外出中。

母の笑顔を見るために、医学部に行くことに前向きなフリをした。そのことを自覚する主人公。

紅華は主人公の未来のために行動する。

悪霊の正体は紅華の妹、雛菊。月神功により、紅華の目の前で殺された。

紅華さんが悪霊となっているのを見てどうにかしたくて、雛菊は月神功を呪い殺すために悪霊となった。紅華さんの妹だっていうのはなんとなく予想できてたけど、「紅華さんが妹を殺してしまい、その罪悪感を背負わないように記憶を消してる」とかだと思ってた。

記憶を取り戻し、悪霊化しかける。主人公がなんとかそれを抑える。

一度退散。

妹のために無茶をする紅華。自分一人で解決しようとする。でもそんなの放っておけるわけないよね。

 

終幕 天. 9 R.I.P.
主人公は雛菊に呪われたうえ、消えかけている紅華に魂を分け与え、死んでしまう。普通ならBAD ENDだけど、そうではない。普通の死ぬエンドと違うところは、攻略対象と十分に関係を築けているか否か、かな。
タイトル回収あるし特別な演出もあるしエンドロールもあるし、まるで正規ルートみたいだぁ…。異界に誘われて9日目に死に、新たな始まりへ。死は終わりでなく、新たな始まり。

 

終幕 神. 八色の花、咲き誇る先
雛菊は成仏。主人公は無事に現実に戻る。紅華は、主人公が死ぬまで待っていてくれると約束する。覗き込む顔は、最初の出会いの「背後から」とは違い、「真正面から」。

咲耶果が露骨に都市伝説編に続きそうな感じのこと言ってくる。確かにこれだと咲耶果のこと何にも解決してないな。

エンディング後、赤い本に願いを叶えてもらう。エンディング後に選択肢があるの珍しい。
紅華さんが見えるように。こっちから見えてなくても紅華さんは見守っててくれてるんだなぁ。

 

終幕. 奇妙な時を、再び
赤い本に「怪異が見えるように」とお願いするとこちらに分岐。
紅華さんを含めた怪異たちが再び見えるように。優衣ちゃんに会えてうれしい!

 

感想
メイン張ってるだけあって、王道って感じのお話だった。これ最初に攻略すべきだよね?
紅華さん、ちょっと天然なところがあって可愛い。良い人すぎる。
学校の怪談編に共通して言えることだけど、紅華さんや響くんよりも優衣ちゃんにメロついていて良くない。かわいくてイケメンなところがあるのが良くない。好き。

 

ゲーム『9 R.I.P.異世界編・魅ナミ√

魅ナミは夢魔。CV:岡本信彦
好きにならないぞ!顔が良いだけだろ!

異世界編・共通
最初のうちは猫を被っている。
黄泉竈食しそうになったところを止めてくれたりした。
聖ヤが魅ナミのことを悪魔だと言うのに対抗して、魅ナミも聖ヤを悪魔だと言う。メタ的には魅ナミが悪魔なのはバレバレなのだが…。

主人公は自分は孤独じゃないと思いたくて、魅ナミを信じたかったらしい。ここあんまり感情移入できなかったな……。

魅ナミは主人公の魂に固執しており、夢を通じて主人公のことを知ることができる。主人公の内面を話されずとも知っているキャラっていうのが特殊だよね。
今まで主人公に近づけなかったのは、神のようなものが主人公に憑いていたから。地獄にその加護はない。

甘いものが好きらしい。イライラしてるときには特大パフェを食べる。でもパフェを食べるのがイライラしてる時だなんて知られたくないらしい。

イカに襲われた時に、魅ナミが助けてくれた!

悪魔として、否定され続ける役回りを演じてきた。だから肯定されると戸惑ってしまう。

魅ナミとかくれんぼ。でも相談相手がいない。すると「内なる自分」が語りかけてくる。これ悪魔化の兆候なんじゃ? そんなことが起こるのか知らないけど。

悪魔と対話しようとする主人公に接して異常を感じた聖ヤに捕縛されてしまう。聖ヤもちょっと異常なかんじ。魅ナミを狩りに行く。
このままじゃ魅ナミが危ない!ということで、その場で眠って夢で魅ナミに危機を伝えることに。

個別
結局、魅ナミがHO本部から連れ出してくれる。

気持ち悪いと罵ってくるの気持ちいいかも(ドM)。

魅ナミは悪魔としての力を失いつつある? アイデンティティクライシス。
→珠沙も進路について、アイデンティティクライシスに陥ってた? そこが重ね合わせられている感じかも。

魂を奪う対象のはずが、恋に落ちてしまったとぶー垂れる魅ナミ。可愛いなコイツ……。

魅ナミは昔、弱い夢魔だった。しかしそんな彼でも心に影響を与えられるくらい大きな闇を抱えた人間がおり、その魂を食らった。しかし、魅ナミはその魂の純粋さを御しきれず、異物として逆に影響を受けることに。自分のこととなると弱いけれど、他人を思いやる正義感の塊。それをなんとかするためには、全く同じ輝きを放つ魂を喰らうことが必要。だから珠沙を狙っていた。

「友達解消」すき。チューすき。

「自分」を失わないために、自分の愛する対象を殺さねばならない運命、と魅ナミは諦念を抱いている。逆に、珠沙は地獄から帰るためには魅ナミを殺さないといけない。
魅ナミは愛ゆえに、一度主人公の魂を諦め、自分を主人公に殺させようとする。銃を渡して、「俺を撃て。撃たなきゃ殺す」なんて言ってくる。

主人公はもちろん激怒して銃を捨てる。わかるよ、悲しいよね。

魅ナミはもう、珠沙の魂を諦めてる。惚れた弱み。

電車が来るも、魅ナミのことが気になって乗れない珠沙。

もう空腹が限界に達している主人公は、母親を食べる悪夢を見てしまう。

その後、主人公が自分の夢から魅ナミの精神に入り込んで、魅ナミの苦しみの元になっている魂(灰色の魂)を説得することに。その力を受け取るためにはセックスをしないといけないという話に。 そこまで踏み込むの珍しい気がする。

可愛いのむかつく

終幕 天. 命よりも大切なもの
セックスの時に眠らずにいると、天エンドに分岐(他にも条件あるけど)。食事の幻覚を見るほどに限界に。
でもセックスは見たいよ!!!!!!!!!(大声)

主人公は灰色の魂を砕き、その代償として死ぬ。
地獄で魅ナミとともに生きて(?)ゆくことに。

地獄でパフェデート。主人公の髪型がウルフっぽくなってて可愛い。

 

終幕 神. 日の光の下で
主人公が灰色の魂と契約すると宣言。でも濁った魂なんて取り込み次第消してやると脅し、家族のもとへと成仏するよう促す。家族のことに絡めるの、主人公が家族のことと向き合えたからだよね。プロットが丁寧だなあ。

電車でお別れ。独占欲つよつよ。

しかしなんか知らないけど現実に肉体を持って現れる。
しかもなんか妙に背が高い。

調べてみると、魅ナミは主人公とほぼ同じ身長だった。やっぱり。自分より身長高いのは解釈違いなんですけど~~~??

 

終幕. イマジナリーナイトメア
好きなBAD。主人公が魅ナミを殺してしまう分岐。

 

感想
魅ナミのことはかなり好きなんだけど、それがムカつく!くそ~。

矛盾したような言動が良い。喜ぶようなテンションで気持ち悪いって言ったり。単に悪魔だからというより、「忌避されてきた、忌避されるべき存在である(と諦めている)自分に優しくするなんておかしい(内心嬉しいけど、それを嬉しいと思うこと自体悪魔としてどうなのか?)」ということだと思う。「悪魔である」ということにかこつけて、その矛盾めいた葛藤から目を逸らしている、みたいな感じ。まあつまり、結構アイデンティティのお話だったということ。
どちらかというと、もっと人間の倫理に則ってない感じだと嬉しかったかな。まあそうすると恋愛が難しくなりそうだけど……。

地獄で、魅ナミは生きた主人公の魂を食らわなければ「自分」を失うことになるし、主人公は徐々に空腹を感じ始め、地獄のものを食事すれば地獄の住人となり、食べなくてもいずれ死ぬ。両者とも「食らう」ということに関して縛りを受けている。「食らう」ということは他を自分とする行為。これを禁止された状態で「自分」を見つめる話だったのかなあ。

 

……あと魅ナミの占い師設定、何だったの!?

 

アプリゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』イベントコミュ「Light up the illumination」

「……私、プロデューサーさんがつけてくれた、イルミネーションスターズって名前が好きなんだ。みんなの力で、きらきら、輝けるんだって思えて……」

イルミネーションスターズのお話。3人でデビュー。最初の話だけあって、あんまり描写がねっとりしてないし、展開が速い気がする。
ほぼ灯織の話。

灯織はアイドルになりたい、輝ける存在になりたい。実直で真面目。
真乃は声、めぐるはダンス、といった具合に魅力を持っている一方、自分には強みがないと思ってしまっている。だから人一倍練習する。

真乃は事務所に入ったばかり。ほわほわしてて(実際ほわほわ言ってて)、ちょっとどんくさい。でもひたむきに頑張れる優しい子。

めぐるは灯織と同時期?に入ったっぽい。2人を纏めるムードメーカー的な立ち位置。

 

練習では真乃がどんくさく、引け目を感じる。それに対して灯織は少しキツい言い方にならないように気を付けるけれど、逆にキツい言い方になっちゃう。ぎくしゃく。
真乃も灯織も互いに劣等感を抱いてる。でもちゃんと話し合って、打ち解ける。
灯織は基本的に、自分が後れを取っていると思いこんで、1人でなんとかしようとする。それは灯織が「そんなのダメだ」と真乃に諌めたこと。それを自分がしてる、とめぐるに気付かされる。

めぐるの心情描写は今後のイベントコミュでやるっぽい。

サプライズを準備する2人の様子が奇妙に映り、もしかしたら嫌われていたのかもとか思っちゃう灯織、申し訳ないけど面白い。ライターの筆が最も乗っている部分。

 

アプリゲーム『崩壊:スターレイル』Ver.3.6「長き夜に再び大地へ」

長らくオンパロスに潜伏していた「長夜月」によって囚われた開拓者と、三月なのかを、丹恒が救いに行く話。そしてライコス,鉄墓との最終決戦前夜。

丹恒
一度は列車に帰還するものの、開拓者となのかを連れ戻すためにオンパロスへと舞い戻る。今回の物語は半分くらい丹恒視点で進む。

ライコスと丹恒のレスバ好き。ライコス、大抵の相手に皮肉を言われて終わる気がする。まあ、ライコスとしては痛くも痒くもないのだろうけど。

前世である丹楓の精神と共に、樹庭を進む。途中、丹楓の記憶が現れる。応星出てきて最高! ダウナーな今の刃ちゃんもいいけど、朗らかな応星も良いね。三木眞一郎成分を摂取。まあ、刃ちゃんのモデルをほぼ使いまわしてるのはちょっと気になるけど。ゴルゴ皺がちょっと気になるんよね。ちょっとだけね。

丹楓は、過去に戻ったとしても同じ過ちを繰り返すだろうと言う。大切な人のためならば、どんなものでも犠牲にする覚悟があるか?
羅浮での丹楓のくだりをあんまり覚えていなかったので、知恵袋で復習。

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荒笛、かっこいい。丹恒は「大地」のタイタン・ジョーリアの火種を譲り受け、その権能を発揮して、開拓者を救い出した。

 

長夜月(ながよづき)
強大な力を持つ「神秘」の行人。「忘却」の力を行使する。なのかの中にずっと潜伏していた。なのかのことがとにかく大切で、彼女の存在や願いを守ることが行動原理っぽい。そういえば「神秘」の星神・ミュトゥスもクラゲがモチーフだった。

サンデーとの綱引きを制し、開拓者を連れ去るシーン。サンデーが肉体労働(?)してるの新鮮。

なのかを守護するメモキーパーの手駒として、ブラックスワンを狙う。「記憶」と敵対する立場だけれど、メモスナッチャーたちに比べればマシ。

開拓者と丹恒が長夜月に辿り着いたとき、彼女は二者択一の問題を提示する。選択肢Aは「成功するかも分からないが、成功の成否に関わらず、大きな犠牲を伴う」、選択肢Bは「代償は前払いだが、確実に成功する」というもの。Bが「長夜月にすべて任せる」ということ。「自分を邪魔すれば、確実に成功する手段をむざむざ捨てることになるぞ」という脅し。それに対して開拓者たちは……。

 

三月なのか
開拓者や丹恒よりも先に、意識だけオンパロスに飛ばされていた。長夜月に守護される代償として、全ての記憶を失う。そして意識は「なのカメラ」に宿る。つまり、オンパロスでの開拓者や丹恒の旅に実は随伴しており、その旅の過程で最低限の記憶を取り戻したという。

「記憶」の或る派閥に狙われているらしく、長夜月に守護されている。

先ほどの長夜月の問いに対して、なのかは「そもそも私達はそんな決定権を持ってないでしょ」と返答する。確かに。思考実験を気取るのは良いけれど、それが現実にきちんと当てはまらなければ意味がない。

長夜月を可愛く誘う。表情すき。

一瞬を切り取るだけではダメ、切り取ったものを繋げ合わせて自らの手で記録する。
「自分の手」に「開拓」のルビが振られてるの良すぎる……。

ようやく3人が揃った。開拓者がなのかを抱きしめた後に丹恒が2人を包むように腕を回すの良すぎ。なのかからすれば、オンパロスでずっと孤独だったの経てようやくの再会だから、そりゃこんなに泣いたりもするよね。

 

キュレネ
ファイノンだけでなく、キュレネも儀礼剣を通じて永劫回帰を繰り返していた。
「記憶」の星神・浮黎の一瞥を受け、永劫回帰のたびに物語(記憶)を其に捧げていた。それは偽りの希望だったかもしれないけど、そのおかげで反撃の糸口に繋がった。
私はこういう「生まれたときの原因/役割/目的とは関係ないところで役に立つ」みたいな概念が好き。それって「本質を超越する」だとか「生まれでは本質は必ずしも定まらない」みたいなことだと思うし。

 

「ザンダー」(ライコス

長夜月はザンダーにとっても脅威なので、こちらと一時的に協力することに。

昔、とある樹庭の賢者がこんな実験をしました。奇獣の胚が成長する前にその頭部を取り除き、代わりに身体へ絶えず刺激を与え続け、それによって脳がまだ存在するかのような錯覚を植え付けました。そしてその胚を霊液箱に沈め、培養したのです。
すると奇妙なことに、奇獣の頭蓋骨が再生しました。しかし、その中身は空っぽだった──存在しない脳のために入れ物を作ったというわけです。
やがて賢者は実験を終え、与えていた刺激を止めました。そうすれば奇獣は死ぬだろうと考えたのですが、残念ながらその見通しは間違っていました。
そして「本能」に突き動かされた奇獣の身体は…賢者の頭を奪ったのです。

第13のタイタン「デミウルゴス」は、その「奇獣の頭」にあたる。「奇獣」(鉄墓)のうちに「賢者の頭」(ヌース)を奪わんとする本能を醸成するための策。

 

アナイクス
ついにオンパロスの内と外の狭間にまでやってきたアナイクス先生。
↓の言い回しが地味に好きだった。

 

ファイノン
今回の再創世ではセプターに取り込まれ、鉄墓を縛る封印になっている。そこから溢れ出た黄金の血が大地や海に浸みこんでいるらしい。
丹恒が語り掛けると、壊滅の姿でカスライナが現れるが、記憶をほとんど失っている。覚えているのは開拓者と丹恒の名前だけ。自分に「救世」なんて無理だと弱音を吐く。
そこに、ファイノン(血の記憶?)が現れ、「元が壊滅であっても未来を開拓することはできるはずだ」と鼓舞する。「世を背負う」にも「開拓」のルビ。

 

その結果、カスライナは樹庭にビームを撃ち、隠された領域(長月夜が潜む大墓)への道を繋ぐ。

最終場面、黄金裔たちが次々と決意表明をしては火種となっていく。ラストバッターがファイノン。次バージョンが決戦!

 

その他

キャストリスの一言良かった。キャストリスのショートアニメのことを思い出してウルウルしちゃう。


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黄金裔の一覧で空席だった「歳月」と「大地」が長夜月と丹恒で埋まる。2人ともかっこいい~。

 

黄金裔の型番とタイタン、模擬運命のまとめ

運命

HubRis504
ケリュドラ。「法」(タレンタム)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「秩序」。
「hubris(ὕβρις)」は「尊大」「自信過剰」の意。

HapLotes405
トリスビアス。「門と道」(ヤーヌス)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「調和」。
「haplotes(ἁπλότης)」は「誠実さ」「純粋さ」の意。

PhiLia093
キュレネ。「歳月」(オロニクス)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「記憶」。
「philia(φιλíα)」は「愛」の意。

支柱

SkoPeo365
荒笛。「大地」(ジョーリア)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「不朽」。
「skopeo(σκοπέω)」は「見る」「観察する」の意。

EleOs252
ヒアシンシア(ヒアンシー)。「天空」(エーグル)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「存護」。
「eleos(ἔλεος)」は「憐み」の意。

ApoRia432
ヘレクトラ(セイレンス)。「海洋」(ファジェイナ)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「虚無」。
「aporia(ᾰ̓πορῐ́ᾱ)」は「行き詰まり」「困難」の意。

災厄

EpieiKeia216
キャストリス。「死」(タナトス)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「均衡」。
「epieikeia(ἐπῐείκεια)」は「公平」「衡平」の意。

OreXis945
セファリア(サフェル)。「詭術」(ザグレウス)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「愉悦」。
「orexis(ὄρεξῐς)」は「欲求」の意。

PoleMos600
メデイモス(モーディス)。「紛争」(ニカドリー)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「巡狩」。
「polemos(πόλεμος)」は「戦」の意。

創生

SkeMma720
アナクサゴラス(アナイクス)。「理性」(サーシス)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「知恵」。
「skhema(σχῆμᾰ)」は「形」「計画」「陰謀」の意。アイスランド語でskemmaは「損なう」を意味する。

NeiKos496
カスライナ(ファイノン)。「世負い」(ケファレ)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は不明。「壊滅」か「開拓」か。
「neikos(νεῖκος)」は「諍い」の意。

KaLos618
アグライア。「浪漫」(モネータ)の火種を継ぐ黄金裔。
対応する運命は「純美」。
「kalos(καλός)」は「美」の意。

 

 

アプリゲーム『Fate/Grand Order』期間限定イベント「失われた創世(ヴァニッシュド・ビギニング) 未来からの方舟」

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説明が足りていないお話だった印象。表現したい内容に対して、文の量が足りていない。共有すべき前提が最低限の仄めかしでしか書かれていない気がする。

ポイント・ネモ」に出現した「ノアの方舟を起点とした洪水の移動特異点」が舞台。
ポイント・ネモ」は宇宙での役目を終えた人工衛星が墜落する地点。人工衛星の墓場。あらゆる海岸から最も離れた場所。これ、「廃棄孔」の概念じゃない?

ダビデ、マルタ、シバの女王、ゲオルギウス、サロメ登場。聖書関連人物たち。
「敵が"主"の代行者ならば、敵に寝返らざるを得ない可能性がある」として、同行を諦める。こういうの好き。それほどに「信仰の対象」は絶対的である。これは恐らくノアにとっても同じこと。

 

ドーヴとレイヴン。doveはハト(pegionより小型のもの)、ravenはカラス(crowより大型のもの)を指す。旧約聖書の大洪水の折、ノアはカラスとハトを放ち、水が引いた場所(=希望)があるかどうかを探させた。

6 四十日たって、ノアは自分が造った箱舟の窓を開き、
7 烏を放した。烏は飛び立ったが、地上の水が乾くのを待って、出たり入ったりした。
8 ノアは鳩を彼のもとから放して、地の面から水がひいたかどうかを確かめようとした。
9 しかし、鳩は止まる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰って来た。水がまだ全地の面を覆っていたからである。ノアは手を差し伸べて鳩を捕らえ、箱舟の自分のもとに戻した。
10 更に七日待って、彼は再び鳩を箱舟から放した。
11 鳩は夕方になってノアのもとに帰って来た。見よ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえていた。ノアは水が地上からひいたことを知った。 

(『創世記』第8章(新共同訳))

レイヴンには亡霊を見る力、つまり、過去を見る力がある。それに対して、ドーヴは希望の象徴たるオリーブを持ち帰った。未来へと羽ばたく力。
だからレイヴンはドーヴを羨むし、ドーヴの方は「過去あっての未来だ」と言わんばかりに「私が羽ばたけたのはレイちゃんが闇を切り開いてくれたからだよ」なんてレイヴンに言うんだろう。

 

ネモ/ノアと方舟は、未来の地球(FGOAC時空)からやってきたらしい。
時間をさかのぼる航海の最中、ノアは暴走した船内の動物を諫めるために殺める。その罪悪感から逃げるために酒が深くなった。(→カルデアのネモの不調?)
さらに、切り捨ててきた人々や獣たちの怨念が、箱舟の底からノアを責め苛んだ。船底はまさにノアの廃棄孔だ。

「グランドライダーとしての責務、神に課された務め、苛む後悔の念──彼が振り切ってきたはずの想いが、この方舟には渦巻いている。」

要するに、ノアの精神はかなり限界である。ネモが表に出てくる程度には。こんな苦しい思いをしてまでノアが過去に遡ってきたのは、「カルデアがこの星を継承するにふさわしいかを試すため」。方舟を変形させてカルデアに嗾ける。

 

方舟が斃されてもなおノアは試練を続ける。「必要な犠牲だったと嘲られる彼ら」とはノアが神の命じるまま洪水に置き去りにしてしまった生命たちのことだろう。
これは、カルデアにとってはこれまで滅ぼしてきた7つの異聞帯にあたるだろう。
他が滅びることを許容して、自分たちが生き延び、未来を繋ぐ。後世の人々はそれを指して「必要な犠牲だった」と宣うかもしれない。しかしその滅びを許容してしまった当人にはいつまでも罪悪感が残り、「必要な犠牲」と割り切ることもずっとできないままなんだろう。

 

そして、苦しんでまで時間遡行することができた理由、ひいては、変形方舟が斃されてもなおグランドライダーとしてカルデアに挑戦を突き付けた理由は、明言されていないけれど、とことんまでやり切ることが「信仰」の本懐だからかもしれない。どんな苦境にあっても神の召命を信じて行動する。これは聖書の預言者たちによく見られるものである。

……というのは私の解釈なので、悪しからず。説明不足だなーと思う。

 

ロウヒってこんなに可愛かったんだ。ロウヒのイベントのときシナリオ読めなかったから知らなかった。デザイン可愛すぎる。

 

アプリゲーム『プロジェクトセカイ』イベントストーリー「Deep Dark For Light」


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ワンダショ・司バナー(6)。

今回はえむのボイスがなかった。木野さんが出産で収録できなかったとはいえ、やっぱり寂しい。

アークランドのワークショップが終了し、アークランドのショーコンテストが開催される。選ばれたグループはアークランドの公演に出演することができる。

ワンダショが演じるショーは「プリンセスと呪いの花」。司が王子・ブレス役で、寧々が姫・ハート役。ハートは流石にheart(心臓)だと思うし、ブレスはbreath(呼吸)だろう。持ちつ持たれつの関係。

王子の絶望をうまく表現できている気がせず、司は悩む。

旭さんと合同練習。どんな役者の演技に似てるかを瞬時に見抜いてしまう旭さん、ヤバすぎる。

司が相談すると、旭さんがブレスを演技して見せてくれる。石川界人の絶望演技すき。

旭さんとの力の差を改めて実感する司。ここ天フェニ。

旭さんから「自分が絶望するのはどういうときか考えるといい」と助言され、自室で考える司。
物音がして階下に降りると、消し忘れたテレビで紛争のニュースが流れていた。

セカイへ。ミクと遭遇。自分が絶望する場面をイメージできないことを吐露する。

旭さんは紛争経験者。そういえばそうだった。昨日在ったものが今日には無くなり、今日在るものが明日には無くなるかもしれない。在って当然なものなどない環境で彼は育った。それに対して、司は平和な国、裕福な家庭で育った。経験がないぶん、どうすれば彼に追いつけるのか。

相談に乗ってくれる仲間に、司は恵まれている。今回のイベストの旭さんの最後のセリフ的に、この差異は大きそうだ。実際「カーテンコールに惜別を」では類を誘っていたわけだし、旭さんはそういう存在を求めているんだろう。

本番当日。旭さんが頭一つ抜けた演技を見せ、榊に注目される。
大トリがワンダショ。

最後の山場、王子の絶望シーン。演技の際、司は自分が絶望するであろう場面を想像する。それは自分がどうこうではなく、世界の方が希望を受け取る器を失ってしまった状況。

荒廃したシブヤを背景に、「声」が憎しみのセリフを放っていく。SNSでめっちゃ見たようなセリフで、見てて辛かった。「憎しみに囚われてしまった人」「フィクションを受容する物質的・精神的余裕がない人」「人間すべてが幸福になることが許せない人」。ともすれば「敵」は仮想的なものかもしれない。
フィクションというのは作り手と受け手が協働することで存在できるようになる。ある種の共犯関係が必要。劇を見る人が、劇が提示する幻想/物語/夢を信じなければ、そこに在るのはただ人間が演じているという現実だけである。

司の想像の中とは言え、類、えむ、寧々が悲しそうにこんなセリフを言ってるのは見るの辛いよ~;;

こんな想像したら絶望するに決まってる。その演技のスゴ味に、観客は息を呑む。

絶望しきったブレスを再起させるのは観客の声。ヒーローショーのようなベタな展開なようでいて、本質的な話だと思う。構成上、観客が必須の作劇となっている。それは傍観者にすぎない観客を当事者へと引きずり込む手法。この手法自体には賛否両論あると思うけれど、このイベストでその構造を出すのは話の構成が本気すぎないか?と感じて大泣きした。

司の課題であった「役に入りすぎて浮いてしまうこと」が今回は功を奏して、審査員特別賞に選ばれたのかな。でも完成度の面ではアークランドに劣っていたわけだから、やはり課題ではあるだろう。

これまでのイベストで、司が憑依型ではないとされてきたものの、憑依型の演技であるかのように描写されてきた。恐らく、「憑依」というよりは「没入」だろう。役が役者に取り憑くというよりは、役者が役に飛び込む(たぶん「メソッド演技法」というやつ)。それらがどう違うのか、その差異がどのような効果をもたらすのか、今後のイベストが楽しみ。

 

書き下ろし曲はjohnによる「サヨナラ天国また来て地獄」。


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バチャシン・ワールドリンク(2)。

オープニング
「教室のセカイ(レオニ)」からはリンカイトが、「ワンダーランドのセカイ(ダショ)」からはメイコが、「ストリートのセカイ(ビビバス)」からはルカが、「誰もいないセカイ(ニーゴ)」からはレンが、「ステージのセカイ(モモジャン)」からはミクが、それぞれ別のセカイへ飛ばされてしまう。木のお世話をしてただけなのに……。

チャプター1 鏡音レン
ニゴレンは「教室のセカイ」へ。レオニレンと遭遇。
ニゴレンが一歌たちにセカイがあるって分かっていいのかな、って不安になったけど、よく考えたら一歌たちを視認したことはないのかも。
って思ってたら、一歌たちが来ちゃった!

セカイの持ち主について尋ねられるニゴレン。
幼馴染みでずっと一緒のレオニに対して、ニーゴはみんないつでも一緒にいるというわけではないし、むしろ別々の場所にいることが多い(奏とまふゆは除く)。それでも寂しくはなさそうだと言うニゴレン。ありがとう……。

まさかと思うけど、他ユニットにもセカイがあると知る展開に持っていくんじゃないだろうな……。それをやるというのか、プロセカ。個人的には、セカイは自分たちしか知らない、みたいな感じの方が好きなんだけどなぁ。5周年のキービジュアル、露骨にそれぞれのセカイが一つの大樹に繋がっているようなイラストですが……。

勘の良い女・望月穂波やめて。

 

チャプター2 初音ミク
モモミクが「誰もいないセカイ」へ。ミクとミクが出会ってスーパーデラックスミクになっちゃう!(劇場版瑞希並の感想)

ニゴバチャの漫才すき①

ニゴバチャの漫才すき②
めっちゃ嫌そうな表情のニゴリン可愛い。

モモミクは自分も何か力になりたくて、ライブを開いてニーゴの面々を招く。
しかしまふゆはなかなか笑顔にできない。そりゃそうだ。今は特に。

アイドルを面前にしてはしゃぐ瑞希かわいい。みずえな助かる。絵名から見た瑞希が「アイドル好き」なの、とても味がする……ありがとうございます。

まふゆだけでなく、他の3人も「心からの笑顔」じゃないと看破するモモミク。流石だな~。

そばに寄り添うような感じの歌い方に変える。優劣ではなくて、届く人届かない人はいるけど、アレンジによって少しでも届くようにできるのが音楽の可能性。
まふゆも少し笑顔に。うーん、まあ、まあ、ギリ許容できる。モモミクさんほどの人なら可能かな、みたいな。ミクさんパワー。

 

チャプター3 巡音ルカ
ビビルカが「ステージのセカイ」へ。不安どころか楽しそう。

ビビルカの歌う姿を見て杏を思い出す遥、良すぎ。実質遥杏。

立ち絵の衣装とデフォの衣装が違うのイヤだからなんとかして!(要望)

勘の良い女・2号。「世界を獲るために頑張っている」という話に対して。

 

チャプター4 メイコ
ダショメイコが「ストリートのセカイ」へ。ビビメイコにもてなされるダショメイコ。料理が美味しそう。

ビビカイトぼけぼけでおもろい。

持ち前の跳躍力で壁の上にのぼって景色を見るダショメイコ。4人も来るよう誘う。
冬弥は高所恐怖症。かわいそかわいい。

 

チャプター5 カイト
レオカイトとレオリンが「ワンダーランドのセカイ」へ。レオリンは寝てる。
レオカイトは一人称俺でシャイなのが良いよね。
司さん、妹とその幼馴染みっぽいエピソードを聞いたんだから、なにか察してくださいよ~。
レオカイト、いぶし銀の活躍ってかんじ。さりげなく陰から支えてるというか。

チャプター6 鏡音リン
すやすや中のレオニリン。穂波の名前を言っててヒヤヒヤした。

レオニリンは元気っ子可愛い。咲希っぽいよね。レオニリンの「めちゃ」すき。

司じゃなくレオニリンの方が何か感づくパターンかい! 天馬兄妹ほんとかわいい。

外の世界に出て交流することの重要さはワンダショが一番分かってそう。良さみ~。

 

エンディング
それぞれのセカイに帰る時間。お別れ。
モモミクとニーゴの組み合わせメチャ良かった。

 

アプリゲーム『プロジェクトセカイ』イベントストーリー「Wishes in Bloom!」

ワールドリンク(2)・フィナーレチャプター。
木バナーで草。
ゆるランした。1000位ボーダーイカレてる。

オリジナルバチャシンがいる新しいセカイが誕生。これもうみんな集結する流れだなぁ。まあ、私はみんなの行き先を見守るだけですけど!