2023/05の履修作品メモ。
- 映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
- アニメ『虚構推理 Season2』
- アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』
- 短編小説『或阿呆の一生』
- 映画『バトル・ロワイヤル』
- 映画『岸辺露伴ルーヴルへ行く』
- ゲーム『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』
- ゲーム『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
- 小説『Fate/strange Fake』1巻
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
ストーリーとか展開には「ん?」ってなるところが結構あったけど、振り返ってみれば、整合性がとれてないこともなかったような気がする。それよりなにより、いろんなマリオ作品をことこと煮詰めて一つの世界を作り上げているところに感動した。映像を見ているだけで楽しめたし、というか、マリオキャラがスクリーンで、ゲーム以外の媒体で動いているのを見るのが新鮮だった。ボムキングとかヘイホーが特に可愛い。可愛いチコが「死は救い、肉体という檻からの解放」とか言い出したので、思想強めだな~、チコは設定的には星の子だからほかのキャラとは観点が違うのかな~とか思った。
アニメ『虚構推理 Season2』
喋り倒すアニメ。だけど1期よりも構成が喋り一辺倒にならないようになっていたように思う。面白かった。関係ないけど、琴子ちゃんのセリフには、アクセントが気になる箇所が結構あった気がする。
アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』
日常系でTSFなアニメ。シスコンとブラコンが織りなすコメディという感じ。演出が凝っていて作画もいいので、見やすかった。良い作品だった。
あと、まあそういうもんかと思えばいいんだけど、兄(まひろ)が引きこもりになってしまった理由が気になる。
短編小説『或阿呆の一生』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/19_14618.html
著・芥川龍之介。47章「火あそび」が好き。
彼女はかがやかしい顔をしてゐた。それは丁度朝日の光の
薄氷 にさしてゐるやうだつた。彼は彼女に好意を持つてゐた。しかし恋愛は感じてゐなかつた。のみならず彼女の体には指一つ触らずにゐたのだつた。
「死にたがつていらつしやるのですつてね。」
「ええ。――いえ、死にたがつてゐるよりも生きることに飽きてゐるのです。」
彼等はかう云ふ問答から一しよに死ぬことを約束した。
「プラトニツク・スウイサイドですね。」
「ダブル・プラトニツク・スウイサイド。」
彼は彼自身の落ち着いてゐるのを不思議に思はずにはゐられなかつた。
映画『バトル・ロワイヤル』
原作は読んだことがあったのだけれど、映画は見たことがなかったし、ビートたけしの怪演を見たくなって、見た。原作とは結構違う結末だった気がする。尺の都合もあってか容赦なく死んでいくので、見ていて楽しかった。人を信じるという行いの限界(難しさ)を表現していたと思う。
映画『岸辺露伴ルーヴルへ行く』
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/
公開初日に観に行った。映像はドラマ版(『動かない』)よりもちゃんと重厚。華やかに描写されることが多いパリが陰鬱に描かれており、パリでありながらじめじめとした日本のホラーって感じで良かった。映画化にあたって様々な改変が加えられており、基本的には映画に合った良い改変だったし、特に原作にはなかった《贋作》のくだりはとても良い追加だったけど、一件落着した~と思った後の江戸時代の回想はけっこう冗長に感じた。
どうでもいいけど、原作では露伴はフランス語を喋ってない(通訳がいる)んだけど、映画版ではフランス語ペラペラでちょっとウケだった。まあそこはフランス語喋る高橋一生は見たかったし、かっこよかったし、良い改変だった。
ゲーム『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』
謎解きアドベンチャーホラーゲーム。非常に出来の良いゲームだった。プレイヤーが作品に干渉して初めてシナリオが成立するタイプの作品。クリアしたとき「よくできたゲームだな~」と唸ってしまった。キャラクター・音楽・テキストのどれもが凝っていて、質が高い。時代設定が昭和なんだけど、その設定が細かいセリフや背景に反映されていて、神は細部に宿るな~と思った。なめ猫をオマージュした「なめどり」集めは楽しかった。
あまり怖くはなくて、シュールさがちょっと勝っていたように思う(シュールさと怖さは紙一重)。ただ、カメラの動き方とキャラ立ち絵の配置が絶妙で、カメラを動かすとキャラが急に視界に入ってきてびっくりすることは結構あった。
ゲーム『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
発売初日からやっているけれど、寄り道が本質なゲームなので、全然終わらない。そもそも前作の時点でマップが広かったのに、空にも地下にも同じようなのがあるから、単純計算で2.5倍くらいになってるの普通にエグい。前作で微妙だったUIも改善されてるし、遊びの幅も広がってるし、化け物みたいなゲーム。楽しすぎる。この記事を書いている時点では、3つ目の賢者まで解放したところ。結構寄り道してたし、これからものんびりやっていくつもり。
ただ、ボス戦後の賢者のムービーが各々でほぼ同じなのがちょっとした不満点。
小説『Fate/strange Fake』1巻
3月からちょっとずつ読んでいたけど、やっと読み終わった。
群像劇。壮大な聖杯戦争の、壮大な開幕劇という感じ。Fateの偽典ということで、どのような「偽物」が出てくるのか楽しみ(「偽物」概念に弱いオタク並みの感想)。エルキドゥと狼の組み合わせかわいい。
エルメロイⅡ世の話がちょっと出てくるから、先に『事件簿』を読んでおいたほうが良いなと思った。